選りすぐりの知識者に新たな世界の姿、新たな技術を求めたところで期待外れになる。
想像力の優れた者に慣習や論理を基本にした解説を求めたところで期待外れになる。
智慧を得た者に日常的な選択のあり様を求めたところで期待外れになる。
期待外れであったからといって能力がないことではなく、要求者に問題があるだけである。
枯れることなのない井戸のように深遠な導きを得ようとするのであれば、智慧者であり、かつ、想像者を見出すべきであろう。
智慧に基づく想像はその能力を高めるがゆえに、宇宙と世界をつなぐ。
しかし、智慧者は知識にしがみつくことはないがゆえに、知識者とは共存できない。
知識者はそれに執着することがなければ、解説者として有能を発揮するだろう。

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