存在の全てはその質に差こそあれ「魂」と呼ぶにふさわしい「ある」という意識があるからこそ、ここに存在しているのであり、それが表出される臨界にまで高まれば物質となり、それ以下では精神にとどまる。
「ある」という「魂」、イメージとすれば「核」と表現した方が理解しやすいのであろうが、この「核」の部分における情報量が希薄なほど臨界を超え、物質となっていくことになり、雑音としての情報量が多ければ精神の世界にとどまることになる。
物質、例えば肉体を有した精神は、その肉体という呪縛からその肉体の能力限界でしか世界を観察することができない。
肉体がその存在としての質を弱め、もしくは肉体の呪縛を超える力を精神が有するようになれば、肉体的能力限界を超えた世界へ精神を解き放つことができ、五感が自己を超え、意識が容易に他の意識と交流することができるようになる。
宇宙という雑音の塊においては、その意識は極めて方向性を失い、人格の目覚めがあるに過ぎない。
臨界に達する境界線上の精神は強く肉体に結ぶことができるため、強い怨み、怒りなどの精神状態下の精神は霊として物質への影響を及ぼすことが可能となる。

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