企業とは、一つの志の思想のもとそれを実現すべく集うカネ・モノ・ヒトの集合体である。
志とは、社会の、暮らしの、他企業の、地域の、様々な活動を支援し、豊かなものとしていくために何をするか、である。
求められている、もしくは求められるようになる「コト」であれば、それは企業を維持していくための「気概」「資金」「知名度」をもたらせてくれる。
しかし、今や志は単なる理想論者のわがままとなってしまい、企業を維持することが最大課題となっている。
企業を維持できなければ、理想論者の戯言も続けることができないとばかりに、それはもっともらしい言葉を放つ。
全ては神からの贈りものである。
忍渋は次なるその時のためのばねとなるのであり、そのことがたとえ感ずる余裕がなくとも、ただただ耐え忍ぶことで、いつかは光を見させてくれる。
たとえ今、とても富をもたらせてくれる状況にあったとしても、それが自らの努力の成果であると感じたとしても、それは長くは続かない。
運が向いていただけかもしれない、と没落することを恐れ、他を陥れようと考えることになる。
感謝の気持ちである金、それを得るためにする志の実現、それが実れば神のプレゼントとできるかぎり執着しない心。
つねに清らかな心の位置を保つことができれば、何があってもそれは正しい。
企業とはそんなものである。

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