ネットワークが充実し、コミュニケーションツールが便利になればなるほど、人は孤独感に襲われ、会話を欲するようになるが、それでも直接交流に恐れを感じ、文字もしくはタメ口をツールに交流領域を確かめながら安心できる場を確保していく。
偽る目的がないタメ口を含む仮想交流では、相手の出方に応じた対応が基本となる。
そのため、極めて紳士的な交流が行われ、優しさと愛情にあふれた、と錯覚するほどの関係が生まれる。
直接交流では、駆け引きが行われ、喜怒哀楽が制御されようとするが、仮想交流では領域確保のあとは極めて感情的な表現となり、争いが始まる。
世界はロールプレイングゲームではない。

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