秋月龍民「我々が真に無知者であるならば、どうして自己が無知者であることを知りうるか?無知者は自己の無知を知らずにいるはずである。そしてそのとき、それこそが、人間の最も恐るべき無知と言わるべきである。」
他社との比較において、自己の無知を知るのではなく、絶対的な智の存在を知っているから、自己が無知であることを知るということであろう。
相対的な知の差は地平線においてまったく変わりなく、絶対的な位置において智が存在していることを予想させる何かがあるのである。
それは知っているのか、知らされたのか、突然知るに至るのか。
「一切即一 一即一切」「絶対矛盾的自己同一」「是即非 非即是」これに常識的な解釈が可能なのか。
これは理解しようと努力し、解釈はできるかもしれないが、認識することはできないだろう。これを無知と称するのである。
どんなに科学が進化しても宇宙を知りつくすことはできないだろう。
そのことを認識していることを「無知の知」という。

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