小麦粉と言えば全粒粉に限る。全粒粉たっぷりのパンやクッキーのあの香り、歯ごたえがたまらない。小学生の頃、初めてマクヴィティのビスケットを食べた時のあの驚きと感動は忘れられない。それまでに経験したことのない食感、香ばしさはちょっとした驚きだった。
しかし数年前、数十年ぶりにマクヴィティのビスケットを食べてみて驚いた。見た目も全然違うし、味も全く違うのだ。あの食感、香ばしさが失われてしまっていた。
しかしある時、スペインの売店でマクヴィティを見つけたので、早速買ってみると昔ながらのあの味だったのだ。日本で現在販売されているものと比べてみると、明らかに全粒粉の割合が違う。現在日本で市販されているものは白っぽいのだが、スペインのは茶色っぽくサクサクして香ばしい。
他メーカーのものも試してみたが、やはり全粒粉の割合が少ない。どうして今の日本で市販のものは、そうなってしまったのだろう。全粒粉の方が高いのか?それからというもの、海外に行く度にダイジェスティブ・ビスケットを買い込むようになった。
最近少なくなったものといえば、ホワイト・マーシュ種のグレープフルーツもそうだ。どこのスーパーでも売ってはいるが、果肉が赤みがかったルビー、ピンク・マーシュばかりで、果肉の黄色いものが減ってしまった。
また、ジュースといえば迷わずグレープフルーツ・ジュースだ。酒を飲んだ翌朝に飲む黄色いグレープフルーツ・ジュースはまた格別だ。キューっと効いた苦味と酸味が喉の渇きをすっきりと癒してくれる。ルビーやピンクではダメなのだ。オレンジ・ジュースやアップル・ジュースなどは論外である。甘くて後味が悪いのだ。黄色いグレープフルーツ・ジュースは後味もすっきり爽快なのだ。
飛行機に乗ってもオレンジやアップル、トマト・ジュースならあるが、何故かグレープフルーツ・ジュースだけ置いていない。特に乾燥した機内では、大量の水分を必要とするのに、これでは渇きが癒せない。仕方がないので、いつも苦味の利いた別の飲み物・・・、ビールを飲むことにしている。

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