全国60視覚障害者団体に対する連絡調整や情報宣伝活動、役員会、各種会議の開催、福祉事業に関する調査研究、スポーツ大会や文化活動の開催等の仕事を行っています。また、あん摩マッサージ指圧、はり、きゅう等の生業安定のための調査研究、経営指導、保険取扱い等も行っています。
という組織から「第36回全国盲人文芸大会」川柳部門の選者依頼があったのは8月頃であったか。その後なんの音沙汰もないまま11月10日に応募作品が冊子に整理され届けられた。点字を活字にしたり、整理編集をしたり主催者のご苦労がしのばれた。
全国規模だけにかなりの作品を予想していたが、昨年は短歌52人(153首)、俳句75人(200句)、川柳62人(185句)、随想・随筆14人(14編)とさほど多くはない。しかし目の不自由な方が言葉にかかわる現実の、私たちが想像する以上の大変さをこの数字から推し量ることができはしないか。
今年の選者は短歌ー佐佐木幸綱。俳句ー櫂未知子。川柳ー石部明、とどっちを向いても名前負けしてしまうが、いい経験をさせていただくことになる(櫂未知子さんが紹介して下さったようだ)。
180句ほど、数は多くないし、やさしい句ばかりだが、精根こめて選をさせていただく。

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