小沢氏は「せっかく政権交代したのに、このままでは国民の信頼を裏切る」と、首相の政権運営を批判しているようだ。その言葉の裏には自分こそが代表に相応しいという思いあがりが透けてみえる。勿論、民主党の代表に誰がなろうが国民のあずかり知らぬコップの中の問題だが、代表がそのまま一国の最高責任者である総理大臣になるのであれば話は別だ。
確かに与野党を問わず政治的能力で小沢を超えるものば1人もいない。申しわけないが管直人ごときは赤子の手をひねるようなもの。小沢も、小沢を推す取り巻きもそのことは熟知している。だが小沢の決定的な欠陥は金に汚いということ。小沢を推す取り巻きたちもそのことは知っていながら目を瞑むっているのは、あわよくば小沢金権体質に群がっていい思いをしょうとしているだけではないか。
莫大な企業献金を個人名に細分化して、陸山会に吸い上げる汚い手も「違法ではないとうそぶく」だが、政治家は違法でなければ何をやってもいいのか。自分たちで作る法律にあらかじめ抜け穴を用意して、なりふりかまわず金集めに狂奔することが許されるのか。
金は自分に吸い上げて、政治団体でありながら蓄財のために土地を買い、家を買う。そして、すべて秘書のせいにして、秘書の逮捕を冷ややかにみているだけではないか。小沢にとって秘書は、使い捨てライター以下の消耗品でしかないようだ。こんな非人間的な政治家が総理大臣になったら、日本は出口のない暗黒の世界に沈んでしまう。
こんなのが総理大臣になることは絶対に許されない。

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