お亡くなりになったの4月28日だったらしいが病院暮らしではそれを知ることもなかった。だが哲郎氏とは旧い師弟関係にあるという新潟の女性作家が報せてくださった。
そればかりか、もう14、5年も前、「新思潮」会員退会を氏に申し入れたとき、何度も慰留されながら首を縦にふらなかったことから、その後何度かお目にかかる機会があってもついに心を開いていただけなかたが、そのお手紙によると当時、氏はかなり悩まれたご様子。それでもその後にだした私の句集『遊魔系』を周囲には稀有の句集と漏らされていたとか。
まあそれはともかく、色々あった若気の出来事を思いだしながら、片柳哲郎氏のご冥福をお祈り致します。

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