昨日から2週間ほど会議も出張もない。夏休みといえば聞こえはいいが、でもまあ、夏休みということにしておこう。図書館で3冊ばかり本を借りてきた。DVDも借りるつもりだったが、無料動画Gyaoに新しくはないが、いい洋画と海外ドラマがそろっているようなので、こちらで愉しむことにした。早速ションコネリーの『理由』を観たが、ラストのどんでん返しににあっと驚く。
借りた本は、吉田修一『悪人』(上・下)と、篠田節子の『死都』。前者は話題性で、後者はタイトルとイラストに惹かれてである。
「これまで寂しいと思ったことはなかった。寂しいというのがどういうものかも分かっていなかった。ただ、あの夜を境に、今、寂しくて仕方がない。寂しさというのは、自分の話を誰かに聞いてもらいたいと切望する気持ちなのかも知れないと祐一は思う。これまでは誰かに伝えたい自分の話などなかったのだ。」「でも、今の自分にはそれがあった。伝える誰かに出あいたかった。」(吉田修一『悪人』上)より。

4