老夫婦とは言わないが、ある夫婦が自転車でのどかに人気のラーメン屋を探すという記事をあるブログで見つけた。元祖京都ラーメンか、聞いたことないけど、まあ言ったもん勝ちの世界だから美味ければ探した甲斐があっただろうし、不味ければ二度と行かなければいいわけでその点ラーメンは手軽でいい。その夫婦の食したあとの微妙な表現に美味さは集約されていた。
私もラーメンはかなり好きなほうで昼はよく食べるが、あまりこだわりはない。行列のできるラーメン屋などもってのほかで、なるべく空いた店を探すがまずいラーメンに出会ったことがない。この間も商店街の一角に「支那そば」という貧相な看板を見つけて寄ってみた。案の定、昼過ぎの狭い店はガランしていたが、出された支那そばは極めてシンプルであっさり味。何よりも高校生の頃、一杯40円で食べていた味とおなじだったのが嬉しかった。・・懐かしさが付加された味にうるうるするほどうまかった。
絶対行きたくないのは店はきたないが味は絶品というラーメン屋。
それにしても最近のテレビのラーメン特集、あれはいったい何だ。まぼろしのラーメンはまあ許せるが、究極のバイオレンスラーメンから、激辛エキサイテングラーメン。それもやたら具をてんこもりして新時代のラーメンだという。そしてラーメンに命を掛けるという若い店主が大写しになる。その心意気よしとしながらもテレビ局に乗せられているのがかわいそう。
だからついやめとけやめとけ、たかがラーメン・・・それでいいのだ。とつい憎まれ口も叩きたくなる。

これが噂の元祖京都ラーメンらしい(某ブログからパクッた写真)。

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