昨日の東京行きは地元議員の仲介により大臣折衝と聞いていたが、議員会館に入って担当課長との折衝に変更されたと聞かされた。これは格下げのように思えるが、実は私たちの予算要求がほぼ満額達成が内定されたことを意味する。
この12月、さまざまな省庁を駆けずり回ったが、財務省に入るのは初めて。近代化されたほかとは違って、旧大蔵省の時代、あるいはそれ以前からの古いが威厳に満ちた建物で、ここが国を動かす中枢かと、田舎者はついきょろきょろとしてしまう。廊下で待つこと30分。予定時間に地元先生を中心に他の先生方や秘書官など6、7人とこちら側は事務方と私と数名の役員など5人応接室に通される。
会談は約8分ほど。決して歯切れにいい答弁はしてくれないが、満面に笑みを浮かべて対応してくれる課長に、この僅かな時間に一日をかけた労が報われた思いで財務省を後にした。
しかし、身体は微熱にふらふら揺れているような感じがする。
少し気の早い祝杯、いや忘年会にしょうということで、何代も続いているという鶏料理の店に案内される。東京にまだこんな、まるで江戸の情緒が残されているのかと驚く佇まいの町並み。関東大震災にも遭わず、戦災からも逃れたという古い造りの一軒である。「やあやあお待たせしました〜」と目の前の膳に両手をついたその片方が「アッチ〜」・・すき焼き鍋を乗せた鉄板だったからたまらない・・。仲居さんたち大騒ぎして手当てをしてくれたが左手の指三本がみるみる赤くふくらむ。それよりも身体がだるくて食欲がない。
新幹線の最終までにはまだ時間がある。有楽町に出て「年末ジャンボ宝くじ」買って、ついでに体温計買って計ってみたら37.8度もある。私にとってはこれは重病である。新幹線の座席を三つ占拠してベットを作り、息も絶え絶えに帰ってきた。
岡山に着くと同時に、国保組合が要求していた特別助成金281.5億円満額確保決定のニュースがメールに入っていた。

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