今月から地元新聞で始まった高校生のための川柳コーナーは、新聞社の提案で横書き表記とした。勿論、選者の私も喜んで了承した。縦書き文化のなかで成熟した詩歌の歴史を無視するつもりはないが、カタカナ、記号、英単語などを自由に採り入れることの可能な器として、若者たちの表現の自由を保証する意味でも、横書き表記には、私たちの固定観念を超える可能性もある。
ところが案の定、横書きは怪しからんというクレームが新聞社に届いた。勿論、匿名であり、それに反応するつもりはないが、時を同じくして、岡山県川柳協会の会合でも「怪しからん」という意見が出されたという。
日本川柳協会も岡山の会も、やたら老害を撒き散らしすだけではなく、もっとおおらかになれないものか。
川柳の横書き表記を提唱しているわけではない。

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