「川柳木馬」から、8月19日早朝急逝した北村泰章主宰の特集号がでた。作品100句、中川一(ふあうすと)、岡田俊介(新思潮)、田中博造(黎明舎)、小笠原望(帆傘)。それにバックストロークを代表して私と、それに木馬同人たちの追悼文で構成されている。そして発行人・古谷恭一 編集室・清水かおりなど新しいスタッフが発表されているのが木馬ファンとしてなんとも嬉しい。
泰章主宰の意志を受け継ぎながら、新しいスタッフでまた視点の違う新鮮な柳誌に生まれ変るだろう。
北村泰章作品より
靴下の穴から父が弱くなる
影踏みの影が広場に暮れ残る
独裁者の髭が動くと人が死ぬ
生れるも死ぬのもひとりの水動く
炎天や生家へ還る母の髪
母に背を向けると枇杷が熟れていた
それにしても私はただのBS発行人に過ぎないのだが、お気遣いいただいてか、主宰と紹介されることが多い。しかし、これはいささか困る。

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