1948年、英国で製作されたマイケル・パウエル監督の傑作バレエ映画。BS放送でやっていたので商工会報のゲラ刷りの校正の時間をすっぽかして観てしまった。
バレエに興味はないのだが、名作として後世に語り継がれるこの映画は、もうそうそう見る機会はないとおもって見てしまったのだが、ストーリーは勿論、履いたら死ぬまで踊り続けねばならない魔力を持つ赤い靴に出会い、無名の少女がプリマとして大成功し、やがて赤い靴の魔力に翻弄されてゆくアンデルセンの童話「赤い靴」。
圧巻はバレーシーン。劇場の舞台で踊る設定だが、映像空間を自由に活かして、舞踏会から、街の中へ、そして草原を越えて、やがて踊り疲れて教会にたどり着くまでの約20分はバレエに興味のない私も目が離せなかった。
いい映画は時代を超えてもその瑞々しさを失わないものだ。

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