数年まえブラジルで起こったビル大火災。高層ビルのほぼ全域が炎と煙に包まれて、閉じ込められた人たちに脱出の手段はない。絶望した人々は死を覚悟で窓から身を投げたという。だが三歳の子を抱えた若い母親は子連れのダイビングはどうしてもできない。「この子だけは助けたい」。しかしその方法のないまま、若い母親は、カーテン、シーツ、自分の衣服で赤ん坊をぐるぐる巻きにして、身体にくくりつけて、窓の外に身を投げ出した。勿論、15メートルの高さから身を投げた母親は路上に叩き付けられて即死。しかし、母親の身体の深くに抱え込まれていた赤ん坊はかすかな傷を負っただけで一命を取りとめたという。
地震の時には机の下にもぐる・・という神話は実は大地震では何の役にも立たないこと。
地震のときにはすみやかに車をとめて、徒歩で避難することと教えられたが、その放置された車が混乱と渋滞を招き、救急車、消防車をどれほど阻害していることか。
地震のときには速やかに学校や空き地に避難する訓練は行き届いているが、では災難に呑まれ避難できない人は誰が助けるのか。災害の殆どが圧死で、救助が早ければ助かる割合はかなり高いという。これからの防災は避難訓練ではなく、災害に向かって戦う訓練が必要だそうである。
というようなお話を今日は勉強してきました。勿論、数字をあげ、図解しながらの高度な防災論もありましたが、そのあたりはつい寝てしまいました・・ハイ。

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