土曜、日曜はほとんど句会や教室、大会があって自由にはできないために、満開の桜を見に昨日か今日、家内と一緒に出かけるつもりでいたが、二日とも雨。「やっぱりね・・こうなると思ったわ」という愚痴を聞きながら「まあ桜は来年も咲くんだから」と意味不明の言い訳をするのも、もう何年になるんだろう。
本誌会員のM子さんが長い闘病生活のあげく、末期癌で苦しんでいるという報せに茫然としている。女性にはめずらしくスパッと竹を割ったような作風で、私の厳しい批評にもよく耐えて下さったが、今は癌の痛みに「はやく死にたい・・」の零しているという。
私も二週間ほど前、散歩の途中で後ろから車に追突されて、幸いたいしたこともなく、別にどこかをケガしたわけでもなく、一応念のため病院にだけ行って終わらせたが、それに恐縮した本人から何度も電話がかかってくる。今日は二時半頃に保険会社をともなって示談書に判を押して欲しいという。まあそれで安心できるなら押してもいいけど、大げさなことしなくてもいいのに。
今日頂いた書籍
ローカルの「井原の文学」、佐賀県から五人の合同句集「一句一姿」、青森から川柳誌「おかじょうき」、それに私が川柳部門の審査を担当した岡山県文学選奨の作品集「岡山の文学」。松山から俳句の「子規新報」ここには知人の俳句作家Hさんが「バックストローク」の紹介をしてくれている。
近くに、もう人の住んでいない旧家が一軒、朽ちるにまかせているのだが、庭には古い桜の木があって、かつての華やかな時代を偲ばせる風格は衰えていない。
たてつけの悪い雨戸に散る桜 明
2005.4.12

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