三分間吟「重い」?選者
おれよりは重いといえば怒る妻 幸男
重いへび玄関にある赤いくつ 久良
ふりかけた甘みが重くのしかかる 裕
重いから棄ててくるのもありかしら 明
なつかしい重みだ石部明の舌だ 柊馬
ミツバチの巣に集まった重いミツ 正博
東京の重みを赤福もちにする 柊馬
秋の昼姉より重い蛇逃がす ぎい
桃の実の重さで傾ぐ兄である 千秋
起重機に隠し子がいる街の角 裕
○玉子焼き何か重たいもの包む 正博
○酢は重い重いといって匂うなり 柊馬
東京が重い重いという 千秋
明日から広島出張、といっても安芸の宮島での会議である。しかし何でうちの会議は観光地ばかりなんだろう。勿論、全国から集まる役員(明日は中国五県のみ)へのサービスなのだろうが、「今日はどちらへ」「はあ熱海へ行ってきます」「まあ羨ましい・・」といった按配で、今日は箱根です、越後です、岐阜です、仙台の秋保温泉ですというたびに「結構なご身分で・・」と声にならない声が背中を撫でてゆく。
まあそれを気にしているわけではないが、これからは東京ですと統一することにしょう。その方がやっぱりバリバリ仕事をしているように見えるでしょ。

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