『帰ってきたヒトラー』読了

2018/2/22 | 投稿者: 鹿苑院

ひたすらに面白かった本。もしアドルフ・ヒトラーが現代に甦ったら…という現代小説であって歴史物ではない。

甦ったヒトラーは周囲の人々の様々な好意的な誤解からヒトラーそっくりの物真似芸人としてデビューする。テレビやYou Tubeを駆使して語り掛ける彼の演説は、やがて往時ほどではなくとも社会に一定の影響を与えだす…。

ヒトラーの一人称視点から終始軽快に歯切れよく進み、読者は時にヒトラーに共感し、喝采を送りたくなり、そのことに気付いて後ろめたい気持ちにもなる。
それが作者の狙いであり、「ナチスの過去を暗く語り続けるだけではなく、70年も経ったんだしもうブラック・ユーモアのネタにしてもいいじゃないか」という問い掛けでもある。本国ドイツでも賛否両論を巻き起こしたが、そういう議論は置いといてもハチャメチャに面白い小説だったことは保証する。

なお、映画化もされたがまだ観ていないので、近いうちに観たいと思っている。

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