新型サザエさん症候群

2016/8/23 | 投稿者: 鹿苑院

韓流ゴリ押しで人気を失ったフジテレビの、最も視聴率が安定して取れる番組は「サザエさん」らしい。2桁を取れる最後の砦である。もっともその砦も今は陥落が近く、8%にまで落ち込んでいるそうだ。

「サザエさん」は現代に合わなくなっているということはよく言われる。
子供たちは東京都内の空き地(!)で野球やゴム跳び(!!)をして遊んでおり、スマホゲームはおろかテレビゲームをしている子供すら皆無。
作中世界の男性はサラリーマンが多いが正社員ばかり。不景気の「ふ」の字もなさそうで減給やリストラとも無縁。5時には仕事が必ず終わって、すぐ帰宅すれば家族全員で食卓を囲み、居酒屋に立ち寄ってほろ酔い気分で帰宅すれば専業主婦の妻が夜食を用意して待っている。

磯野家の生活は昔はどこにでもあるありふれたものだったのかもしれないが、現代人から見れば貴族の生活である。「サザエさん」はホンワカしすぎていて見ていると腹が立ってくるという意見も少なからずあるのだ。2010年代型の新しいサザエさん症候群といえるだろう。

とはいうものの、現代のリアルな世相に合わせれば波平は退職金を増やす代わりに早期退職を勧告され、マスオは減給。サザエは派遣社員としていつクビになるかわからない不安定な仕事に出、タラオは保育園や幼稚園に預けたいが待機児童を余儀なくされる。カツオやワカメは空き地などあるはずもなく公園ですら元気よく遊ぶと近隣住民から苦情が来るので外でなど遊んでおれずゲームでひきこもり。
そういう暗い「サザエさん」をわざわざ見たいかというと断固見たくないので、まああれはあれのままで良いのかとも思う。
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