独逸惑乱

2015/10/21 | 投稿者: 鹿苑院

難民受け入れを表明したメルケル首相への、ドイツ国民の批判が高まっているという。メルケル首相にしてみれば、難民を受け入れれば摩擦が起こることは百も承知だが受け入れざるを得ないのだろう。なにしろドイツにはヒトラーの歴史がある。他民族に対してちょっとでも冷淡な態度を見せれば、「ほら、やっぱりナチスを生み出した国だ」と後ろ指を指されてしまうことが目に見えているのだから。そんなわけでドイツは他のどの国よりも人道的でなければならないのだ。それはドイツが背負わされた十字架である。

この難民問題が起こるはるか昔からネオナチはいた。彼らは主にアラブ系移民の排斥を主張していたが単なる差別感情からそう言っているのではなく、雇用を奪われてしまう等の彼らなりの理由がある。
オレも子供の頃は「なんでアラブ系を嫌うの? みんな仲良くしたらいいじゃん」と思っていたが、日本国内のあり方を見ても世の中そう単純でないことがわかってきた。

ドイツは今、フォルクスワーゲンの不正で揺れている。同社およびその関連企業は大規模なリストラをせざるを得ないだろうし、そうなれば職がない人が街にあふれる。職を失ったドイツ人が明日パンが食べられるか不安な生活を送る中、難民がドイツ政府の援助を受けて平穏に暮らしていたらやはりドイツ人としては面白くないだろう。
不況と他民族への憎しみ…ドイツにとってはいつか来た道である。そう、第一次世界大戦の敗戦の後と同じだ。「歴史は繰り返す」というが、第二のナチスが現れないといいのだが。
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