陶器と磁器

2014/12/29 | 投稿者: 鹿苑院

焼物イコール陶器だと思っていたのが、磁器という物の存在を知ったのは小学校の社会の教科書だった。違いとして磁器はガラス質の釉薬でコーティングされており叩くと金属質の音がするというようなことが書かれていたような記憶があるが、ガラス質の釉薬といわれても目に見えるのか見えないのかわからないようなものだし、叩いた時の金属音に至っては主観になるので、要するにいまいち違いがわからなかった。
この感覚はオレだけのものではなかったらしく、西洋では両者が区別されないことも多く、そもそも厳密な定義があってはっきり分かれているものでもないということを最近知った。

磁器の存在を知ったのは小学校時代と先に書いたが、手に触れ使用していたのはそれ以前からだった。おそらく一般の家庭にある食器はほとんどが磁器だろう。陶器を使っていることの方が珍しいくらいである。
例えばどこのご家庭にもあるであろう真っ白い皿は磁器の代表と言っていい。薄く軽く均質で丈夫で汚れにくく安いのが磁器の利点で、おそらく機能性という点でだけ言えば陶器が磁器に勝っている点は一つも無いのではあるまいか。

ただ、磁器はガラス質の釉薬を使っているぐらいだから表面の化学的性質はガラスと同じで、良くも悪くも化学的・物理的な反応を起こさないが、陶器は土の性質がどうとか多孔性ゆえにどうとか、とにかく様々な理由で水や茶の味がまろやかになるということはある。ともすれば無機質な印象を与えがちな磁器に比べて、「味がある」といわれる焼物もだいたい陶器である。

個人的な好みを言わせてもらえば陶器の方が好きなのだが、一番好きな焼物を聞かれると青磁という答が出てくる自分が不思議だ。
好きな順に並べるなら、 青磁>陶器>青磁以外の磁器 となるか。
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