2022/2/11 | 投稿者: 鹿苑院

近藤勇が斬首された後、晒されたその首は新選組隊士が盗み出した。
奪回した首は、生前の近藤が敬慕していた称空義天上人に供養を頼むべく誓願寺(浄土宗西山深草派総本山)に持ち込まれたという。このあたり、同じ浄土宗でも西山派贔屓の僕にはうれしい。

折悪しく義天上人は宗派内の人事異動で三河岡崎の法蔵寺の住職になっていたため、近藤の首もそのまま法蔵寺に運ばれ、埋葬された。新選組ファンの聖地として今に残る近藤勇の首塚がこれである。
生前の近藤は岡崎とはさほどの縁がないが、法蔵寺は徳川家康の父・松平広忠の墓所があり、幼少期の家康が手習いをした場でもある。何よりも夏目吉信ら三方ヶ原の戦いでの戦死者の墓もある。時代は違えど徳川家のために戦い死んだ勇者たちと同じ場所に葬られたことは近藤に対して大きな慰めになるのではないだろうか。

ちなみに、近藤の首を盗み出した新選組隊士は山口と名乗ったらしい。山口二郎(=斎藤一)だとすると豪華な顔ぶれになるが、その時期の斎藤は京都にいないはずなので可能性は低い気がする。状況が状況だけにまったく違う姓名の者が偽名を名乗ったのかもしれない。
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