2018/12/11 | 投稿者: 鹿苑院

お笑いブーム真っ盛りの頃(つまり僕がお笑い至上主義文化に心底うんざりしていた頃)にM-1というものが始まってから、なんとなく「それは違うんじゃないか」と言いたくなるモヤモヤしたものがずっとあった。
ただその頃には「それは違うんじゃないか」と言いたいものだらけだったのでM-1にまで矛先が向かなかった。今ようやく自分の言いたいことを言葉にできそうなので書く。

要するにあれは「お笑い道」なのだ。

お笑いは見てそのひととき面白ければ本来それで良いのだが、そこに勝ち負けの論理を持ち込むのがそもそも御大層である。
それで先輩大御所芸人から一般視聴者まで、まるでスポーツ選手を論評するような真剣な眼差しであーだこーだと批評する。みんなどうしてもっと純粋にお笑いを笑えなくなっちゃったの!?
果ては「優勝すれば一夜で人生が変わる!」と言い立ててネタ作りから楽屋までのドキュメンタリー番組までできる始末。そんなものを見たがる奴がいるのも不思議だし、芸人もプロなら裏の苦労など視聴者に見せるな。

結局なんでも「◯◯道」にしたがる我が民族の悪い癖が露骨に出ているのがM-1であり、その歪さがM-1を見る気にならない理由だった。

ちなみに昨日、たまたま女性お笑い芸人のトーナメントというM-1の類似品みたいな番組がやっていたので家族の付き合いで少しだけ見た。
紺野ぶるまという芸人だけは「なかなかイイ女じゃねえかぐへへ〜」という見方で楽しませてもらったが、勝ち負けを云々するよりはよほど健全なお笑い芸人の見方であると自負している。
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