2018/9/25 | 投稿者: 鹿苑院

どんな業界でももしかするとそうかもしれないが、プロが見て「良い仕事」と素人である顧客に「喜ばれる仕事」はまったく別であることが往々にしてある。

歯医者でも「喜ばれる治療」とはだいたい以下の3条件だろう。
・痛くない
・速い
・通う回数が少ない

しかしよく考えてみると、この3条件は治療の本質とは関係無いか、もしかするとマイナスにすらなるのではないか?
痛くないのは、肝心な所までちゃんと処置せずテキトーに表面近くの浅い所だけ触ってお茶を濁しているからかもしれない。
丁寧に治療すれば、よほど簡単なものでもない限りはそれ相応に時間も回数もかかる。
ちょっと考えればすぐわかるはずのこんな事を大半の患者はまったくわかっておらず、3条件を満たしてくれる歯医者を探す。

ひょっとしたら僕も一介の顧客として一歩街に出れば、おバカな素人になっている可能性はあるが。
0

2018/9/25 | 投稿者: 鹿苑院



関ヶ原で自分の死因となる鉄砲傷を負わされたにも関わらず、井伊直政が島津家の赦免のために活動したのは事実である。敵中突破の勇猛ぶりを絶賛していたといい、敵ながらあっぱれと感じ入る所があったのだろう。

なお、井伊直政を撃った柏木源藤はこの直政の態度を見て大いに悔いたようで、直政の訃報を聞くと出家遁世してしまった。源藤のために慰めを言うなら、戦場でのことだからなにも恥じることも悔いることもないと思うのだが…。
0

2018/9/24 | 投稿者: 鹿苑院

井伊直弼を悪く言う気にはなれない。確かに倒幕派というわけでもない有為の人材を多数殺した科はあるが、彼のビジョンにも見るべき点があり、この鉄血宰相なりに日本と幕府の行く末を思って行動したと認められるからだ。

ただ、将軍継嗣問題で対立候補となった一橋慶喜を謹慎させたことは悪手だった。混迷の時期に将軍になるべきはやはり血筋が将軍家に近い少年家茂ではなく、英名な慶喜だったのではないか。慶喜の一年間の謹慎の間に幕府は手遅れになってしまったと言えそうである。
もし14代将軍が慶喜になっていたら、あるいは直弼にもっと度量があり、敗れた候補の慶喜に頭を下げてそれなりのポストを用意して早期に幕政に参画してもらっていたら、あるいは幕府は滅ばずにすんだのではないか。

実際、直弼の死によって謹慎が解かれた慶喜が将軍後見職になってからは幕府は一時の盛り返しを見せる。ただやはり既に遅きに失していたためにああなったと言うべきだろう。
早期に慶喜が登板していたら幕府と日本国の両方を守れたに違いないのだが、どちらかを犠牲にせねばならない局面を迎えてからの登板となり、それで日本国を守る方を選んだのはやはり偉人である。
0

2018/9/17 | 投稿者: 鹿苑院

大河ドラマ「西郷どん」の評判が極めて良くない。個人的にはまあまあ面白いと思っており、何故そんなに厳しい評価が飛んでくるのか、ぐらいに思っていたが、先週と今週を見ると「ああ、なるほど。これは不出来だ」と思わざるを得なくなった。

ひたすらに民のためを思い、戦を嫌う平和主義者だった西郷が武力倒幕論に転換した理由として、徳川慶喜がフランスから援助を得る見返りに日本の領土(できれば薩摩)を割譲しようとしているからだとドラマではなっている。
無論、そんな事実は無い。鳥羽伏見の敗北後、さらに挑めば勝てる可能性は充分にあったにも関わらず慶喜公が徹底恭順を貫いたのはひとえに、内戦に乗じた外国からの干渉を避け、日本の国体と領土を護持しようとしたからに他ならない。これほど我が身を犠牲にして日本を守った大君のどこをどう突つけば売国奴になるのか。甚だしい改竄である。

こういう無理な捏造をしてまで慶喜公を悪者にせねばならないのは、そうでもしなければ平和主義者だった西郷が武力倒幕論者になる理由が説明つかないからであろう。
断っておくが史実の西郷は平和主義者ではなく、最初からタカ派である。明治維新後も例えば征韓論で韓国に武力行使しようとしているし、不平士族に応えるための手段は西南戦争を起こす以外にもやりようはあっただろう。西郷という人物は武力行使を選択肢の割と上位の方に持ってくる好戦的な人物だと考えて間違いは無い。

要するに、ヒットしない大河にありがちな「主人公を無理矢理、現代の価値観に合わせた平和主義者にする」というパターンを「西郷どん」も踏んでしまっているのだ。
主人公が平和主義者でないと具合が悪いというのなら、史実でも平和主義者だった人物を選んで主人公にすれば良い。西郷のようなタカ派の人物を主人公に選んでおきながら平和主義者であるかのように描くというのは、「上品でまったくエロくないAV」を撮りたいというのと変わらない矛盾だろう。AVを見る人は下品でエロい物を見たいのであって、そのニーズを無視して良い子ぶった作品が高い評価を得られる筈はない。
0

2018/9/14 | 投稿者: 鹿苑院

朝鮮に高麗人参があるように、中国には田七人参がある。ちなみに日本には北海道にエゾウコギという近縁種があるが、ここでは触れない。

古くは諸葛孔明が陣中で兵士たちに田七人参を摂らせていたともいうが、世界にその名が知れ渡ったのはベトナム戦争がきっかけである。
怪我をしてもわずかな期間で復活してくる北ベトナム兵の不死身っぷりを見て、アメリカ軍は舌を巻いたものだが、その秘密は田七人参だった。有効成分サポニンの量は高麗人参より数倍多い。

なお「金不換」とは田七人参の別名で、金にも換えがたいほどの価値があるという意味である。
0

2018/9/7 | 投稿者: 鹿苑院

クリックすると元のサイズで表示します


第50作となる「男はつらいよ」新作の制作が決定! 主演はもちろん故・渥美清さんで、過去の映像と新しい映像とを繋ぎ合わせて作るのだという。これは映画館に観に行くしかない!

しかし思えば寅さんばかりでなく、おばちゃんもタコ社長も御前様ももう存命ではない。
とても楽しみではあるけど、見た結果やっぱり寂しくなるという事になるのも少しは覚悟せねばなるまい。大きな期待と少しの不安とを合わせ持ちつつ公開を待つ。
0




AutoPage最新お知らせ