2017/7/13 | 投稿者: 鹿苑院

奮発してオイスターバーに行ってきた。夏が旬の岩牡蠣というものは話には聞いていたが実際に見ると眼を見張るほどにでっぷりと大きい。だからといって大味でもなく、大変に美味しかった。

冬の真牡蠣はほとんど養殖だが岩牡蠣は天然・養殖が入り混じる。今日食べたものは養殖だが、美味い牡蠣に舌鼓を打ちつつ思ったことがある。
食品の世界では養殖より天然の方が断然美味しいというのがほとんど公理のようになっている。以前に寿司屋に行った時もそこの主人が鯛の皮のにぎりを食べさせてくれたが、「天然だから皮まで食える。養殖の皮は食えたもんじゃない」と言い切っていた。養殖は栄養状態が良過ぎるので脂っこいという説明をしてくれたのでまあ鯛の皮についてはそれはそれで納得したのだけど、なんでもかんでも天然>養殖というのは当てはまるものかどうか。

当たり前のことだが動物は「いつか誰かに美味しく食べてもらおう♪」と思いながら生きているわけではない。したがって野生動物は特に自分の身を美味しくするための工夫はしていない。養殖の動物もそんなことを思っていないということは一緒だが、美味しくなるように人間が工夫した餌や飼育環境その他を押し付けられているはずである。
となると、本当は天然より養殖の方が美味いと考えるのが理に適っているのではないか? 例えばインドあたりを闊歩している野良牛と牛舎で育てられた神戸牛を比べたら絶対に後者の方が美味いはずである。

安定して入荷できない分だけ天然物の方が値が高いのは当たり前だが、高いから美味いとは限らないのも事実。実は養殖の方が安くて美味いとしたら、むやみに天然物をありがたがることもないような気がする。
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