2017/7/31 | 投稿者: 鹿苑院

幕末には御用盗りという犯罪が頻発した。ペリーの来航で揺れる日本。国のために働くと言いながら、そのための資金を出せとたかる、実態はただの強盗である。大坂の豪商・鴻池が新選組と友好関係を結んだのはそんな御用盗りを退治してくれたからだろう。以後、鴻池から新選組への好意は隊士全員分のダンダラ羽織の調達、近藤勇への虎徹のプレゼントなど多岐にわたる。

ところで鴻池の初代はあの山中鹿之介の息子である。父の遺言により武士にならず商人になった山中新六は、濁り酒しかなかった時代にひょんなアクシデントから清酒の製造法を発見して財をなした。

鹿之介の子孫は刀槍ではなく財力をもって、やはり毛利(=長州)と戦っていたと思うと何やら因縁めいた物を感じる。鹿之介の義弟である亀井琉球守茲矩を藩祖とする津和野藩が地理的影響からか長州藩寄りの態度をとっていたことと比べるとあまりに対照的である。
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2017/7/31 | 投稿者: 鹿苑院

南宋最後の皇帝・祥興帝は8歳で死んだ。むろん平穏な死ではない。迫る元軍に追い詰められての死である。
元はモンゴルなので陸上騎馬戦闘は得意だが海戦は不得手である。南宋が元に対抗できるポイントがあるとすればそこだけだったが、時勢の流れというものはそういう小さなことでは挽回できないものらしく、皮肉にもその海戦(崖山の戦い)の決定的敗北によって南宋は滅ぶ。

敗戦が覆えなくなると祥興帝は宰相・陸秀夫に抱かれて入水しその短い生涯を終えたのだが、この情景は何かに似ているとは思わないだろうか。そう、壇ノ浦での平家の滅亡にそっくりである。有利なはずの海戦に負け、幼帝が保護者に抱かれて入水する図式が驚くほど似ている(安徳天皇は二位の尼に抱かれて入水した)。

歴史というものは時々こういう偶然を見せるものらしいが、それぞれの戦いの勝利者である元と鎌倉幕府もやがて干戈を交えることとなる。
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2017/7/25 | 投稿者: 鹿苑院

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2017/7/19 | 投稿者: 鹿苑院

新旧比較。僕はやっぱりW版が好き。




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2017/7/18 | 投稿者: 鹿苑院

魚市場で牡蠣を買い、レンジで加熱して食べた。簡単だがちゃんとした蒸し牡蠣に仕上がって美味い。

古来より人類は牡蠣を食しており、歴史上の人物とのエピソードにも事欠かない。
例えばカエサルがイギリスを征服したのはテムズ川河口で獲れる牡蠣を手に入れるためだったと言われている。ただし個人の嗜好からそうしたのではなく、栄養満点なスタミナ食である牡蠣を兵士の食糧にするためだったらしい。
ナポレオンも牡蠣を好み、入手できる限り牡蠣を食べまくり、1日3食牡蠣だったこともあったほどで、彼一人のためにフランス沿岸の牡蠣は絶滅の危機に瀕したという。
“鉄血宰相”ビスマルクも牡蠣好きで、1日に175個たいらげた記録がある。

日本で牡蠣好きといえば武田信玄が有名なのだが、信頼できる資料にこれに関する記述はなく、海のない国の大名であったためにこれは眉唾なのではないかという見方もある。
ただ、個人的に考察してみると別に内陸の甲州にいた信玄が牡蠣を好んでもおかしくはないと思う。今川・北条氏と同盟していた時期が長いから牡蠣ぐらい所望すれば送ってくれただろうし、今川氏滅亡後は駿河を領有しているから海産物は手に入る。何より山梨県の名物には今でも煮アワビがある。

煮アワビも信玄の好物だったとされているが、牡蠣も好物だったとすると、やはり信玄公は貝(甲斐)を愛していたということだろう。
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2017/7/13 | 投稿者: 鹿苑院

奮発してオイスターバーに行ってきた。夏が旬の岩牡蠣というものは話には聞いていたが実際に見ると眼を見張るほどにでっぷりと大きい。だからといって大味でもなく、大変に美味しかった。

冬の真牡蠣はほとんど養殖だが岩牡蠣は天然・養殖が入り混じる。今日食べたものは養殖だが、美味い牡蠣に舌鼓を打ちつつ思ったことがある。
食品の世界では養殖より天然の方が断然美味しいというのがほとんど公理のようになっている。以前に寿司屋に行った時もそこの主人が鯛の皮のにぎりを食べさせてくれたが、「天然だから皮まで食える。養殖の皮は食えたもんじゃない」と言い切っていた。養殖は栄養状態が良過ぎるので脂っこいという説明をしてくれたのでまあ鯛の皮についてはそれはそれで納得したのだけど、なんでもかんでも天然>養殖というのは当てはまるものかどうか。

当たり前のことだが動物は「いつか誰かに美味しく食べてもらおう♪」と思いながら生きているわけではない。したがって野生動物は特に自分の身を美味しくするための工夫はしていない。養殖の動物もそんなことを思っていないということは一緒だが、美味しくなるように人間が工夫した餌や飼育環境その他を押し付けられているはずである。
となると、本当は天然より養殖の方が美味いと考えるのが理に適っているのではないか? 例えばインドあたりを闊歩している野良牛と牛舎で育てられた神戸牛を比べたら絶対に後者の方が美味いはずである。

安定して入荷できない分だけ天然物の方が値が高いのは当たり前だが、高いから美味いとは限らないのも事実。実は養殖の方が安くて美味いとしたら、むやみに天然物をありがたがることもないような気がする。
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2017/7/9 | 投稿者: 鹿苑院

大好きなアニメ、「タイガーマスクW」が最終回を迎えた。当初は1クールで終わりかもと思っていたが結果的には3クールも続いたのだから大健闘と言えるだろう。
ギャグ回のような最終回、今まで犬猿の仲だった高岡ハルナとミスXの心が通い合ったようなシーンが印象的だった。

「タイガーマスクW」には原作はない。アニメ版オリジナルの作品である。一応OPのテロップでは「原作 梶原一騎」と書いてあるがもちろん「W」ではなく無印の「タイガーマスク」のことである。
「W」では虎の穴のレスラーが姿を現わすたびに昔を知る高岡さんがその名を見て驚く描写がしばしばあった。かつて初代タイガーマスク・伊達直人と闘った虎の穴の刺客と中身は別人にせよ同じ名前、同じファイトスタイルだからだ。「W」は無印「タイガーマスク」の続編なのだ。「タイガーマスク」を読みたい!…そう思うようになったのは自然のなりゆきだろう。講談社漫画文庫版を全巻まとめ買いした。

「W」のタイガーマスクの素顔は東ナオトだった。初代タイガーマスクは伊達直人である。ナオトから入って時代を遡り、直人の活躍を読む。オールドファンは「W」を見て高岡さんのように昔のレスラーの名前にピンと来ただろうが、僕は逆に元祖虎の穴のレスラーたちを見てナオトと闘ったレスラーたちを思い出すことになるのだろう。新しい楽しみである。
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2017/7/3 | 投稿者: 鹿苑院

昼メシを食いに行った食堂のテレビで、ミヤネ屋が自民大敗に大はしゃぎしていた。
しかしちょっと前に舛添を選んだことを思い出せば、都民の民意とやらがそれほど信頼に足るものかどうかは極めて疑わしい。
どうせ次の都議選では都民ファーストの会に失望した都民の票が大量に自民に流れるに決まっている。いつもその繰り返し。
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2017/7/2 | 投稿者: 鹿苑院

一匹の妖怪が日本を歩き回っている。恋愛至上主義という妖怪が。

恋愛至上主義とはまあ、簡単に言えば「恋愛こそが人生で最も素晴らしいことだ」という思想である。フジテレビが月9ドラマを始めてからこの思想が日本で支配的になったと言われているが、元来はキリスト教の発想である。キリスト教がそもそも独善的で差別的な宗教だから、恋愛至上主義が「恋愛ができない人間は欠陥人間」という考え方に直結するのは当然のなりゆきである。

仮に東大大学院卒の超エリートがいるとして、理系だったらあまり女性に接することがないまま社会人になってしまうことも珍しくないと思うが、その彼が女性誌しか読んでなさそうな韓国タレント大好きの高卒事務職の女性に酔った勢いで「童貞」と言われてしまおうもんならそれだけでじゅうぶん笑い者にされる世の中である。
恋愛至上主義のものさしで測ればあら不思議、東大大学院卒の超エリートが高卒事務職よりはるか下のカーストに置かれてしまうのだ。
(こういう書き方をすると、「高卒事務職をバカにしてるのか!」と批判を受けるかもしれないが敢えて言わせてもらう。東大大学院卒の超エリートよりはバカに決まってるだろ!!)

恋愛至上主義がはびこったおかげで、おしゃれなど学ぶ暇がなく真面目に勉強してきた人間は結婚できなくなった。その証拠に婚活市場には高学歴高収入の男性がなかなか結婚できずに立往生している。それをよそにおしゃれな低学歴は苦もなくひょいひょい恋愛して結婚していく(そして離婚もする)。
低学歴というのは頭が悪いから低学歴なのではなく、大学に行かないことが当たり前の家庭に育ったから低学歴なのである。従って早々と子供を作った低学歴はその子供を当たり前のように高卒で終わらせて何の疑問も持たないだろう。この図式のままいくと数十年後には日本人の平均学歴は下がっているかもしれない。まさに恋愛至上主義が日本をダメにした。
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