2016/7/1 | 投稿者: 鹿苑院

「桃栗三年柿八年」には続きがある。地方によってその続きはいろいろ違うみたいだが、「柚の大馬鹿18年」というフレーズがある。そのユズの話。

ユズというのは日本独特のものだと思っていたが実は原産地は中国である。中華料理にユズを使ったものがあるかどうかは知らないが、「2本足のものは親以外、4本足のものは机以外はなんでも食べる」と豪語する中国人のことだ。兄弟や椅子も食べているだろうから、ユズぐらい食べていると考えてまず間違いはないだろう。

柑橘系の中でもユズは独特な感じがする。たとえばみかんとオレンジと伊予柑はなんとなく味が似ているし、レモンもライムと似ている。すだちもかぼすと似ている。しかしユズは他の何にも似ていない。オレの知る限り、柑橘系の中でその独立性を保っているのは他にはグレープフルーツくらいのものだ。

なお日本全国に「ゆべし」という菓子があるが、これほど統一性のない菓子も珍しく、地方の数だけゆべしがあるというぐらいに同じ名前でもまったく違う。漢字で書くと「柚餅子」だからユズを使うのが本当なのだが、産地から遠い地方ではクルミを代用に使い(なぜ他の柑橘類ではなくまったく似ていないクルミなのかが謎だが)、それはそれで一つのゆべしとして立派に成り立っている。
中でも備中高梁のゆべしは小堀遠州が考案したものだというから、遠州ファンとしては食べてみたい。備中はユズの名産地だから当然ユズを使用したゆべしである。
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