2016/5/28 | 投稿者: 鹿苑院

山岡荘八の『徳川家康』の作中で、「男は政治向きの話が好きなのじゃ」という納屋蕉庵のセリフがある。逆に言えば女は政治に無関心ということになる。なかなかに言い得て妙である。

自民党の18歳選挙権マンガが女性蔑視だと批判を集めている。いわく、「これじゃまるで女は政治に無知で恋愛にしか興味無いみたいだ」と。

このマンガが女性蔑視かどうかと言われたら、間違いなく女性蔑視成分を含んではいる。
ただし顰蹙覚悟で突っ張ったことを言わせてもらえば、「BIG BANG大好き! 韓国旅行行きたい!」という女性がいまだにゴロゴロいる現実を目にすると、「女は政治に無知で無関心で、そんなことよりイケメンに夢中」という指摘は別に間違いではないと思う。逆にいまだにKARAや少女時代が好きという男はあまりいない(皆無とは言わないが)。

もっとも事実だからそのまま描くことが良いかどうかはまた別の問題である。人は事実を指摘されると怒る生き物だから──。
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2016/5/27 | 投稿者: 鹿苑院

オバマ大統領が広島を訪問。歴史的な一日だ。

事前には謝罪の有無がどうこうと取沙汰されていた。実際に明確な謝罪の言葉はなかったけど、かなり被爆者に寄り添って親身になった演説であり、これは実質的に謝罪してくれたのと同然と見なしてもいいのではないか。テレビのインタビューでうれし泣きしながら「オバマ大統領に頬ずりしたいほどうれしいよ」と言っていた被爆者のおじいさんの姿を見てそう思った。アメリカ国内の世論に配慮した範囲での精一杯のことを大統領は言ってくれた。

50分の訪問のためにかかった時間は71年。オバマ大統領の任期はあと8ヶ月。次の大統領もその次の大統領も、広島を訪れることを恒例にしてほしい。
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2016/5/26 | 投稿者: 鹿苑院

まず、被害に遭われた沖縄女性への哀悼の意を表するし、犯人を庇うものでは決してないけれど。

沖縄の米軍基地の前でここぞとばかりに米軍は撤退せよとデモをしている連中の醜悪さはなんだろう。そもそもあの連中の中に日本共産党の幟が立っていた。その後はシールズだとか、まあ安保反対デモで見かけた毎度おなじみのサヨクの顔ぶれである。

やつらはいつも中国や韓国が日本に嫌がらせをして反感を買うたびに「中国人や韓国人にも良い人はいる」と擁護するではないか。それがアメリカ軍属の中におかしな奴が1人いると米軍は出て行けになるのか。それでは「韓国人は出て行け」という嫌韓デモを批判することはできまい。成立したばかりのヘイトスピーチ法はまず彼らに対して適用されるべきである。

それにもし、仮にやつらの要求通りに米軍が撤退したら次の瞬間に何が起こるだろう。中国軍が攻め寄せてくることは疑いない。そうなれば何千何百人という沖縄女性が中国兵の手で何をされるか想像できないわけではないだろう。
日本を守る任務を持っている米軍だから、その中の不届き者が何年かに一回事件を起こすくらいで収まっているが、日本を滅ぼす目的で攻めてくる中国軍の手にかかれば一夜にして何千倍もの被害が出ることは疑いない。
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2016/5/23 | 投稿者: 鹿苑院

笑点の新司会者が春風亭昇太師匠というので驚いてしまった。会場のお客さんもテレビの視聴者もさぞ予想外だったことだろうが、Twitter民の反応を見るとおおむね歓迎ムードである。

下馬評では六代目圓楽師匠が本命だったようだが、オレは好楽師匠じゃないかと思っていた。なにしろ面白くなさに定評がある人なので(笑)、回答者より司会に回った方が居場所を得るような気がしていたのだ。
昇太師匠はBSの若手大喜利の司会を長年務めてきたので、考えてみれば経験は豊富。盲点だったが言われてみればまさに適任である。

さて、昇太師匠の代わりに新たな回答者になるのは誰だろう…。オレは二代目林家木久蔵(現 木久扇の息子)じゃないかと思ったのだが、親子でずっと共演はちょっとありえないか。春風亭小朝あたりかもしれないが、もっと若い人が来そうな気がする。
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2016/5/21 | 投稿者: 鹿苑院

義経を差し出せ──
その頼朝の圧力に耐えきれなくなった藤原泰衡は衣川に義経を襲い、その首級を鎌倉に送る。さっきまで義経を圧迫していたはずの頼朝はガラリと態度を変え、弟を殺された報復に奥州征伐に踏み切る。最初から義経も奥州藤原も滅ぼすつもりだった頼朝の冷酷さである。

……と思っていたのだが、この前読んだ物に違う解釈が書かれており、目から鱗が落ちた。
頼朝は義経を「差し出せ」としか言っていない。法を重んじる頼朝としては、義経を裁判にかけて誰の目にもその非を明らかにしてから処刑するなり流罪にするなりしたかったはずで、そういう手続きを踏まずにいきなり殺してしまったのでは法秩序も何もあったものではない。その事への怒りが奥州征伐の理由になったという。つまり頼朝の近代性に奥州藤原氏はついていけなかったのだ。

なお、頼朝は義経や範頼に戦争を任せるだけで自分は鎌倉に座っているからズルいという意見もあるが、志田義広征伐、佐竹征伐、奥州征伐はすべて親征している。東国が頼朝にとってのメインだったから東国の戦には自分が出るが、西国に関しては本業ではないので弟に任せたに過ぎず、筋の通った選択である。
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2016/5/18 | 投稿者: 鹿苑院

HKT48の新曲が女性蔑視だと指摘を受けたらしい。もっとも秋元康の詞が女性蔑視なのは今に始まったことでもないという冷めた反応も多い。
まあそう大袈裟に騒ぐほどのことでもないだろう。おそらくその歌は何十年にも渡って歌い継がれていく名作にはならないだろうから。万一そういう歌が名作扱いを受けるとそれはシャクなことで、そういう例を一つ知っている。

冬になると広瀬香美の「ロマンスの神様」が定番曲として街じゅうで流れる。毎年思うのだが、あれって男性蔑視ソングだよな。歌詞を聞くと上から目線で男を品定めしてる頭空っぽのイヤな女の姿しか浮かばない。
はっきり言って聴くと不快になるのだけど、定番として固定されているから今後何十年も冬が来るたびに聴かされ続けるのだろう。それに比べればどうせすぐ忘れられるHKTの新曲で騒いでいられる人は幸せである。
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2016/5/16 | 投稿者: 鹿苑院

西ローマ帝国の最後の皇帝はロムルス・アウグストゥルスという。ロムルスは伝説上のローマの建国者でアウグストゥルスは帝政ローマの初代皇帝アウグストゥスに因むものである。驚異的に名前負けしている。

なにしろ彼が即位した時には西ローマ帝国はもはや死に体であり、即位から1年もしないうちにオドアケルに退位させられている。これにより西ローマ帝国は名実共に滅亡した。
普通ならここでオドアケルが自ら皇帝になって新しい帝国を築くところだが、奇特な事に彼は西ローマ帝国の領土を東ローマ皇帝に返上している。ここにローマ帝国の東西合一が成った。もっとも統一ローマ皇帝を傀儡としてイタリア王を名乗り旧西ローマ領を治めたので同じことかもしれないが。

退位させられたロムルス・アウグストゥルスは年金をもらい、案外平和な余生を送った。東ローマ最後の皇帝の死に様を思うと好対照である。そのことはまた書く。
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2016/5/15 | 投稿者: 鹿苑院

GW最終日にお見合いしてきた。すると向こうの仲人にこう言われたものだ。
「この子はこれが最初のお見合いだから、よろしくお願いしますね」
──そしてオレは思った。ああ、今回も無駄足かなと。

せっかく数万円の入会金を払ったのだからいろんな人を見てみたいと思うのが人情だし、まだ余裕がある上に異性の平均レベルを知らないからどうしても採点が厳しくなる。
「最初の人が一番良かったって後悔するのがお決まりのパターンなんだよね」とオレのお世話になっている仲人も言っていたし、現にオレもその後悔を抱えながらもう2年も婚活の海を航海している(←ダジャレです)。

実に予想通り、2度目に会っただけで切られた。先方からはっきり理由を聞いたわけではないが、聞かなくてもだいたいわかる。
彼女は何の話をしていてもディズニープリンセスの話に結局してしまう女性だった。こちらは仕方がないから子供の頃に妹に付き合って見た作品の中から乏しい知識を総動員して応戦するのだが、ガチなディズニーファンにそんな付け焼刃が通用するはずもない。だから彼女にとってオレはつまらない相手だったのだろう。

経験から言うと、ディズニーファンは「ディズニーなら誰でも知ってるし好きなはずでしょ?」という強烈な思い込みを持っている人が多い。なので、最近ではお見合い相手がディズニー好きと聞くと警戒レベルを上げることにしている(かなりの確率でディズニー好きがいるのだが)。
おそらく彼女も5人とお見合いした頃にはディズニー映画の王子様のような男性は実在しないことに気付き、10人と会う頃には男の過半数はディズニーに興味無いし知識も無いことに気付くだろう。

余談だが、職場の歯科助手に「もしオレが女の子にプロレスの話を力説してフラれたら当たり前でしょバーカって言われるのが確実なのに、なぜ女は大半の男にとって興味無いディズニーについて平気で力説するのだろう」と愚痴ったら、「それとこれは全然違うでしょ!」と言われた。何が違うのかまったくわからない。
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2016/5/12 | 投稿者: 鹿苑院

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世界史の授業で「ローマ帝国は西ローマ帝国と東ローマ帝国に分かれた」と習った人も多いと思うが、これはなにも喧嘩別れではない。帝国が広くなりすぎたためにテオドシウス1世が二人の息子に領土を分割して相続させただけのことで、まあ円満な遺産分与だったといえる。だから西ローマ帝国と東ローマ帝国という呼称は当時の人はしておらず、「ローマ帝国の西半分」「ローマ帝国の東半分」でしかなかった。

さて、東半分は西暦1453年まで続いたが、西半分は西暦476年にわずか80年そこそこで滅びている。西の初代皇帝ホノリウスが暗愚だったので、スタート地点からつまづいていたからだ。
讒言を信じて有能な摂政スティリコを処刑するという古今東西の暗君なら誰もが一度は通るお決まりパターンを経て、反乱の頻発、自称皇帝の乱立という事態が続く。

有名な逸話がある。ホノリウスは鶏の飼育を趣味としており、なぜか「ローマ」と名付けた鶏もいた。
反乱軍にローマ市を占拠されてしまった時、「ローマが奪われました!」という報告を受けてもポカンとして、鶏を指して「ローマならここにいるよ?」と答えたという。帝国の首都たるローマより鶏の方が彼には大事だったのだ。
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2016/5/9 | 投稿者: 鹿苑院

現在の苗字が藤原という人に貴族藤原氏の子孫はいないということは歴史ファンの間ではよく知られている事実である。従って竜也も組長も紀香も藤原氏ではありえない。そればかりか「藤」を「ふじ」と読む苗字はすべて藤原氏の末裔ではないことも事実なので、藤井も藤田も藤波も藤原氏ではない。「とう」と読んでいれば可能性はある。
ただ、藤原氏の中の藤原氏である近衛家や一条家ですら、藤原鎌足の子孫でない可能性がある。なぜなら、藤原不比等は鎌足の子ではないかもしれないからだ。
(どうでもいいがこの段落だけで藤という字でゲシュタルト崩壊を起こしそうだ)

まあ一般的には不比等は鎌足の子で藤原氏を継いだとされているのだが、天智天皇の落胤という説がある。これは近代になって目立ちたい歴史学者が出したトンデモ説ではなく昔からあるもので、むしろ平安時代あたりには落胤説の方が定説ですらあった。「竹取物語」に車持皇子というのが出てくるが、不比等の母は車持氏であることから彼のモデルが不比等であることはまず間違いないのだけど、皇子と付いているのだから天皇の子だと認識されているわけだ。

オレはかねがね、天皇家からの分家である源氏や平氏より中臣氏の子孫に過ぎない藤原氏が上の家格なのはどういうわけかと不思議だったのだが、不比等が天智帝の落胤なら説明はつく。本当にそうであるかどうかは別として、その認識で世間が見ていたのならじゅうぶんに藤原氏は貴種たり得る。
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