2015/4/26 | 投稿者: 鹿苑院

過去ログ『品種茶の愉しみ』の続編。

在来種という選択肢がある。品種の概念ができる前の、日本に古来からある茶。
年配の人はこれを飲むと「ああ、昔のお茶はこんな味だったなあ」という感想を持つらしく、これに比べると今のお茶(やぶきた)はマイルド過ぎて味も香りも薄いらしい。
オレは物心付いた時にはやぶきた一強時代になっているので懐かしいと思うことはなく、むしろ新鮮な気持ちで飲む。

在来種と一口に言っても、その地に昔からあり数百年も独自に受け継がれてきた茶のことなので例えば宇治の在来種と静岡の在来種では違う。
今回は宇治からお試しパックを取り寄せて飲んでみたが、とても旨かった。大袈裟を承知で言うなら今まで飲んだ茶の中で一番旨かった。もはやカルチャーショックの領域。こんなに濃く旨い茶があったのかと驚いたし、理想とする味に極めて近い。理論上、宇治の在来種なら東山殿や利休居士が飲んでいたものと同じ筈で、そのあたりの歴史ロマンも味の一つと言える。
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2015/4/26 | 投稿者: 鹿苑院

31歳になった。ここ数年は誕生日になるとFacebookでメッセージが寄せられるのが恒例行事になっているが、あれはオレにはつらい。他の人の時よりもはるかに少ない数しかもらえないので、オレって人望ないんだなと実感することになる。まあFacebook始める前からそれは知ってたので今更と言えば今更だけど。

30歳の1年間は本当に大変な1年間だった。苦労の連続だったがその大半がオレには罪がない、いわば馬鹿馬鹿しいとしか思えない苦労で、同じ年代の仲間はこういう馬鹿げた苦労はしていないだろうと思うとますます腹立たしい思いに駆られた。

昨日の仕事からの帰路、車の中でiPhoneのシャッフルで曲を流していると、どういう偶然か林原めぐみ閣下の「Thirty」が巡ってきた。30歳最後の日に聴くこの曲はいつもより心に沁みた。
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2015/4/25 | 投稿者: 鹿苑院

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面白かった。読みづらい文だが不思議と面白く、読み始めたら止まらなかった。プロレスがやらせであることを前提にして書いているのはちょっと引っ掛かったけれど。

本編も面白かったが、巻末のブルーノ・サンマルチノのインタビューも興味深かった。それによると、サンマルチノはずっとWWE殿堂入りを拒否し続けており、プロレスを観戦すらしなくなっていたという。
なぜかというとビンス・マクマホンJr.の代になってからのアメリカンプロレスの変質が我慢できなかったからだ。ちなみにオレもたまたま見たアメリカンプロレスの馬鹿馬鹿しさに呆れてそれ以来見ていない。試合よりもその前のしょーもない三文芝居がひたすら長く、インタビューでは対戦相手を指してあいつは不倫してるの脱税してるの…。プロレスじゃねーよこんなのと誰でも思うはずだ。
HHHに「今のアメリカンプロレスは変わりました」と説得され、見てみたら満足いくものではなかったものの随分ましになっていることがわかり、これによりマクマホンJr.と和解、殿堂入りを承知したらしい。

オレも多分サンマルチノと同じ時期からずっとアメリカンプロレスは見ていないのだけど、そんなに変わっているのなら毛嫌いしなくてもいいかもしれない。
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2015/4/21 | 投稿者: 鹿苑院

豊臣秀吉は新田肩衝にずっと頬ずりをしていたという。そんなバカな…と思っていたのだが、愛用の急須(これのアイボリー)のスマートな曲線を見ていると、「こいつ美人だな」と思えてきて不思議なことに頬ずりしたくなることが時々ある。顔の皮脂が付くと嫌なので実行に移したことはないけど。

信長や秀吉が茶器に執着した気持ちがわかる。茶器というものには確かに人を魅了する魔力がある。
松永弾正が平蜘蛛の茶釜を抱いて爆死したのも尤もなことだ。あれを差し出せば助命されたかもしれないが、自分の愛妻が他の男に抱かれるぐらいなら心中しようと考えてもあながち非常識な思考回路ではない。
売茶翁こと高遊外も死ぬ前に愛用の茶器を全部焼き捨てた。「ワシが死んだ後で俗物の手に渡って辱められたらお前たちはワシを恨むだろ」と語りかけてそうしたらしいが、これも松永弾正の行動に通じるものがあるように思える。
また誰だったか忘れたが、著名人で壺(茶器ではないかもしれないが)を抱いて風呂に入るのが日課の人がいた。人肌に温まってくると女を抱いているより余程いい…というようなことを言っていたような気がする。

幸いなことにというか退屈なことにというか、オレが愛好しているのは抹茶ではなく煎茶で、しかも煎茶道のようなしっかりしたものではなく小説本片手に気楽に飲むだけのことなので急須と湯冷ましと茶筒と湯呑があれば事足りて、他の茶道具は必要ない。
他に出費があるとすれば茶葉そのものの代金だが、これは前に書いたようにどんな高級茶でも一杯あたりで計算すれば並レベルの珈琲より安い(100gの茶葉を買えばこれを飲みきるのには相当な月日がかかる)。
なお余談だが計算すればペットボトルのお茶は目ん玉飛び出るほど高い。ある人の計算では茶葉に換算すれば100g4万円くらいの超高級茶になるという。
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2015/4/20 | 投稿者: 鹿苑院

偏向報道のひどいテレビ朝日とNHKを自民党が叱るという。中日新聞も例によって「言論弾圧だ。両テレビ局は報道人としての矜持を持って呼び出しを拒否してほしい」と書いていた。まあ中日新聞も偏向報道という点にかけては両局に引けを取るものではないので自分に矛先が向く前に必死に擁護したい気持ちはわかるが、これは叱られて当然な案件である。

そもそもこの問題、一般人の間で話題になっているのを見たことがない。騒いでいるのはマスコミ人ばかりなり。公共電波を使って悪意のある偏向報道を繰り返せば問題になり懲罰を受けるのは至極当然のことだと誰もが知っているのだ。中日新聞あたりが紙面でどんなに騒ごうが「見苦しい」という以上の感想が出てこない。マスコミ人だけが困る問題を一般読者に読ませるのは、お笑い芸人同士のプライベートの内輪ネタを視聴者に見せるバカ番組と何も変わらない。

悪いことをしたら叱られるというのは小学生でも知っている法則であって、それに対して「自由の侵害だ、弾圧だ」とほざいていたらそれはクソガキに他ならない。それともマスコミには小学校すら行っていなくても就職できるのか? なにが社会の木鐸だ、反省すらできないのなら猿以下ではないか。
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2015/4/19 | 投稿者: 鹿苑院

前にも書いたと思うが、オレは仕事にプライドを持っていない。過去に持ったこともなく、これからも持つ予定はないし、持つべきではないとも思う。仕事とはプライドの切り売りに他ならないわけで、売り物たるプライドを売り惜しみしていては金にならないからだ。

あなたの店に客が来る。横柄な客や理不尽な怒りをぶつけてくる客も多くいるだろう。付き合ってられるか!と言いたくなる客もいるだろう。
自分のプライドを守るためには「馬鹿野郎、帰れ帰れ」と追い返すのが一番良いが、無論それでは1円の稼ぎにもならない。グッと我慢して頭を下げるからこそ金を稼げる。
考えてもみろ、潔癖性のオレが歯医者だぞ。不特定多数の他人の唾液や血液が混じった水飛沫を毎日浴びる仕事だ。プライドなんか守ってて仕事になるか。

無論、人はどこかにプライドを持たなければ自尊心が保てないので、どこかには持つべきだがそれは絶対に仕事にではない。
オレの場合はこのブログがその場所になる。吉田松陰を気取るわけではないが、自分の思想や考えを披露し世に問うことがプライドのありかである。患者相手に、いつもここに書くような「儒教はクソです」とか「日本人に民主主義は無理です」なんて思想を講義しているわけはない。それを言わない時はオレがプライドを捨てている時で、すなわち仕事にプライドを持ち込まないのがオレのやり方であり、それはそのまま一般常識でもある。

金を稼ぐためにはプライドなんて邪魔なお荷物でしかない。
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2015/4/16 | 投稿者: 鹿苑院

「プロレスの神様」カール・ゴッチは新日本プロレスの象徴とされているが、本人にはそのこだわりはなかったようだ。現にゴッチの弟子には全日本プロレスの渕正信もいる。

渕がゴッチ道場で修行していた頃、ゴッチが「全日本が呼んでくれるなら行ってもいい」と言い出したことがある。別に新日本と専属契約を結んでいたわけではないのでなんの違背にもならない。もっともこの話は、「新日本の象徴としてのイメージが強すぎて使いにくい」というジャイアント馬場の判断で立ち消えになってしまった。

ゴッチは馬場のことを「あの身体の大きさであれだけ動けて身体も柔らかいのは素晴らしい」と高く評価していたが、馬場はゴッチのことを「コーチとしての腕は認めても良いがレスラーとしては駄目」と言っていた。辛辣だが、客を盛り上げることよりも強さを追求してしまうゴッチの性格を言い当てているかもしれない。

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2015/4/14 | 投稿者: 鹿苑院



初代タイガーマスクのミサイルキック(トップロープからのドロップキック)。
昔はこういう技でも大技として盛り上がったよね…と言いたいところだが、オカダ・カズチカの登場でドロップキックは再び盛り上がる技に戻りつつある。

この試合、ミサイルキックでフォールすればよかったのに最後のダブルアームスープレックスは蛇足だと猪木に叱られたらしい。そのダブルアームスープレックスもちょっとなかなか見られない高さまで上がっていて、タイガーの非凡さがよくわかる出来になっているのだけど。
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2015/4/14 | 投稿者: 鹿苑院

足利氏はそもそも下野の豪族だし、頼朝の子孫が絶えた時点で繰り上げ一位の源氏の嫡流。
そういうわけで、室町幕府は物理的には京都にあったがあれは鎌倉幕府のスピリットを継ぐ東国武家政権と言っていいと思う。少なくとも尊氏の時代にはね。

どうにも鎌倉や江戸の幕府に比べて評価が低く、人気も薄い室町幕府だが、オレは結構好きである。北山・東山の文化が後の世へのどれだけ大きな財産になったか考えてみれば、そんなにないがしろにしていいものではないと思うんだけど。京都の時代祭りには室町幕府関係は排除されているというが、なんとも狭量なことだ。
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2015/4/12 | 投稿者: 鹿苑院

浅蒸し茶はあっさり、さっぱり。深蒸し茶はしっかりコクがある。
…というのが一般的な説明である。どんな本にもそう書いてある、ごく当たり前な定説とされる。

しかし、逆の説を唱える人がいた。
この説によると、深蒸し茶はコクがあるのではなく粉のザラつきをコクと錯覚している上に、ドロッと緑色に濁っているので見た目のイメージからコクがあるように感じるが、実は気が抜けたような風味なのだという。
そして良い茶は浅蒸しで色は透き通っていて薄いが、コクはしっかりあるという。

異端の説だとは思うが、オレの舌はどうやらこの説が正しいと言っているようだ。深蒸し茶を飲むとどういうわけか物足りないような、もう一味ガツンとしたものが欲しいような気になることが実はあった。定説ではコクが深いはずの深蒸し茶が実は「気が抜けたような味になるんです」と言われたらなるほど!と疑問が解ける。

…深蒸しも美味しいのは美味しいけどね。
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