2014/11/30 | 投稿者: 鹿苑院

江戸時代前半までは茶といえば抹茶だった。日本への茶の伝来は奈良時代頃とされるが、上層階級の間だけとはいえ広まりを見せるのは栄西禅師からだろう。源実朝が二日酔いで苦しんでいる時に栄西禅師が抹茶(この時代は緑色ではなく茶色だったらしい)を差し入れ、快癒したという話がある。日本茶の主流が抹茶から煎茶になるのは江戸時代中期から。

中国でも元代までは茶は抹茶だった。このため、茶道でいういわゆる唐物の名品は元代までのものにほぼ限られる。
中国での煎茶の台頭は日本より早い。そのきっかけになったのは朱元璋である。彼が元朝を打倒して明朝を樹立した時、朝廷への団茶(茶を搗き固めた物で、これを少しずつ欠いて挽いて抹茶にする)の貢納を中止させた。団茶は製造が大変なため、農民出身の朱元璋にはその苦労がよくわかっていたのだ。無論人気取りのためでもあったろう。その代わりに収穫したままの茶葉を収めさせたため、これが煎茶になった。この時代に茶葉を釜で炒って香ばしさを付ける製法が開発されたことも煎茶の台頭に一役買った。

余談だが、最近ペットボトルの茶でも煎茶に抹茶を混ぜた商品が多い。色と味を補うためだろうが、元の煎茶がしょぼいことを自白しているようであまり好感が持てない(こういう場合に使われている抹茶は抹茶として飲むには品質が低くて使えない食品加工用の抹茶である)。
ただ、良い煎茶の葉と良い抹茶の粉を買ってきて自分で混ぜて作るとなかなかに美味い。
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2014/11/29 | 投稿者: 鹿苑院

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京都大学時計台を学生運動が占拠。まだこんなやつらがいるのか!と驚いてはいけない。オレの母校にもいたから。

高倉健さんが亡くなった時の報道ステーションがひどかったことも話題になっている。健さんとはあまり関係が無いと思われる学生運動出身の通行人Aさんの特集になっていた。しかもやたら饒舌にしゃべっていたので、おそらくは仕込みだろう。

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学生運動って美化するやつがいまだにいるが、共産主義が崩壊してソ連や中国や北朝鮮の実態が明らかになってきた頃に物心付いた我々世代から見ると、間違った思い込みで世間に迷惑をかけていただけの『英雄気取りの犯罪者』という評価しかできない。
チャーチルは「大人になっても左翼を卒業できないやつは知能が足りない」と評したが、学生運動世代はいまだに左翼を卒業していない人が多いように見受けられる。困ったことにマスコミのお偉いさんにそういう人間が多いので、健さんの訃報を利用してまでこういう報道がされる。
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2014/11/27 | 投稿者: 鹿苑院

オレは萩焼が好きである。あの柔らかい印象のベージュ色がなんともいい。毛利輝元に始まる歴史のロマンもある。ただ一つ、長州藩は心情的には敵という欠点があるが。

ではその毛利家の敵だった尼子家ゆかりの地に焼物はないのかと思い(余談だがオレは尼子贔屓である)、島根県の焼物を調べてみたらいくつか出てきたが、八幡焼というのが安来市広瀬町の特産だという。月山富田城下ど真ん中ではないか。勇んで覗いてみたHPがこれである。

思わず「おお〜」と声を上げた。小細工のない古典青磁のような美しい青である。青磁はオレの最も好む焼物でもある。はっきり言ってどストライクだ。
1700年代に始まったというので戦国時代の尼子家とは関わりがないが、それでも場所が場所だけに勝手にロマンを想像することに無理はない。
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2014/11/27 | 投稿者: 鹿苑院

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この本は前から存在は知っていたが、文庫になるのをずっと待っていた。たまたま入った書店で文庫が平積みされているのを見て即買いしたのは言うまでもない。

主人公は吉川広家。毛利元就の孫、吉川元春の子だが彼を主人公にした作品はなかったのではないか。
彼の功績として最もよく知られるものは、関ヶ原の戦で「戦わなかったこと」である。毛利家は形式上西軍に属していたが、西軍に勝ち目がないと見る広家は徳川家康に内通し、毛利家の領土保全を条件に「大事なところで参戦しない」ことを貫く。この辺りの駆け引きがこの作品の醍醐味である。

戦後、家康は広家との約束を守らず毛利家の改易を企むが、広家の嘆願により彼に与えられるはずだった防長二ヶ国を毛利宗家に与えることが決定し、毛利家はどうにか存続する。
しかし毛利家中には「関ヶ原で積極的に参戦していれば西軍が勝てたのに」という見方をする者も多くいたため、お家存続の功労者たる広家が恨みを買い冷遇されることになる。どちらが正しかったのかは知る由もないが、広家に感情移入しながら読む読者にはやや切ない結末と言える。

余談だが、帯に推薦コメントを載せているのが吉川晃司さんだったのがなんか笑えた。彼にとってはこれほど面白い作品もないだろう。先祖なんだから。
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2014/11/25 | 投稿者: 鹿苑院

トルコ大統領のこの発言、至極もっともと思う。「批判の声が上がっている」と報じられているが、ネット上での意見はこれを正論とするものがほとんど。オレもその立場に立つ。

平等とは何もかも同じにすることと勘違いしている人が多いこの時代だからこそ、この至極当然な発言への批判が起こる。そのくせ女性専用車両だのレディスデーだの女性の特権だけは実在するし、ちょっとした会話があれもセクハラ、これもセクハラ…。

20世紀末から21世紀初頭にかけてのジェンダーを巡るあれこれは、数百年後には確実に生類憐みの令と並んで歴史の中の笑い話になっていることだろう。現代人は数百年後の子孫に笑われることを今しているのだ。
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2014/11/23 | 投稿者: 鹿苑院

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「ふるさとまんが 広島の歴史 下 毛利輝元」。子供の頃、この本が欲しくてもマニアックすぎてどこにも売っておらず、注文して取り寄せた。なお上巻はもちろん祖父・元就である。

主人公補正で、輝元がかなりの名君に描かれている。例えば輝元の台詞で「この輝元は、東の徳川家康どのと互角に肩を並べられるただ一人の大老じゃ。」とあり、その横に「つまり、秀吉を社長とするなら家康と輝元は、副社長ということだ。」と書かれているが、これは明らかな過大評価で、その言葉は前田利家に贈られるべきだろう。

この本のおかげで輝元は名君だと思っていたのだが、大人になっていろんな歴史小説を読むとそのほとんどが輝元を暗愚とするものが多くて面食らった。しかし幼少期の刷り込みとは怖いもので、今でも心情的には輝元を暗愚とは思えず、また名君であってほしいという願望じみたものがある。
輝元を暗愚とする理由は関ヶ原で敗戦して領土を大幅に削減されたことによるものがほとんどだが、西軍に与して減封や改易になったのは輝元だけではなく、それをもって暗愚というなら石田三成も大谷吉継も宇喜多秀家も長宗我部盛親も上杉景勝も真田昌幸も暗愚と言われなければならない。輝元だけを暗愚呼ばわりするのは酷に過ぎるのではないか?

まあ、あの女性スキャンダルはかばえないけど…。
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2014/11/19 | 投稿者: 鹿苑院

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生まれてきた子に「呂布」と名付けようとして、呂は苗字(厳密には姓)だぞと馬鹿にされている人がかつていた。字を採って「奉先」ならいいのではないか。日本人の名前には珍しいが、昨今のキラキラネームの中に混ざればまだマシな部類に感じる。まあオレは自分の子にそんな名前は絶対付けないけど。

呂布がなぜこんなに人気があるのか不思議だった。腕っぷしは確かに強いが良い所はそれだけで、学は無いわ、残虐だわ、金品で平気で人を裏切るわ、しまいには曹操に降伏して命乞いするも処刑され、その処刑間際にも足掻いて、同じ処刑される仲間からもあまりの見苦しさに呆れられるわ…。腕が立つ以外に良い所がまるでない。呂布にあやかれと子にその名前を付ける気が知れない…と思っていた。

しかし何故か呂布は人気がある。その理由はどうせ三国志の登場人物の名前だけ拝借した数々のアニメやゲームのせいだろうと思っていたんだが、元祖は北方謙三の「三国志」らしい(オレはまだ読んでいない)。いかにも北方作品らしいハードボイルドな硬派な男に描かれており、そこから呂布英雄視が始まったそうだ。むろん日本だけの現象であり、中国ではただの憎まれ役だったのだが、近年になって日本からこの風潮が逆輸入されているらしい。

ま、憎まれ役だとか無名だった人物・団体が小説家のおかげで急に人気になるのは珍しいことではない。明智光秀しかり、前田慶次郎しかり、坂本龍馬しかり、新選組しかり。
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2014/11/17 | 投稿者: 鹿苑院

芝の増上寺に徳川秀忠の墓がある。この墓が崩れたために遺骨は墓石の下敷きになり潰れてしまったらしいが、そんな保存状態の悪さでも調べてみると意外な事実が出てくるもので、秀忠の身体には複数の銃創があったらしい。もちろん相手は遺骨なのだから、骨にまで達するような被弾をしていたということだ。

秀忠は生涯に三回しか戦をしていない。関ヶ原前哨戦の上田城攻めと、大坂冬の陣、夏の陣だ。おそらく件の銃創は夏の陣で大野治房隊の突撃を受けた時のものではないか。この時、苛立ちのあまり秀忠は自ら槍を持って敵中に駆け入ろうとするほどの大胆さを見せている(本多正信に止められて未遂)。
秀忠というとあまり戦が得手ではない、命令だけして後ろで控えているタイプという印象を受けがちだけど、そうではなかったことが遺骨からわかる。少なくとも敵の銃弾が届くような位置にまで出て指揮を執るタイプだったのだ。なかなかの猛将だったわけだ。しかも骨にまで達する重傷を数ヶ所受けても生きている頑丈な体の持ち主でもある。

さらに言うと、政治に関しても凡庸だったと思うのは誤りで、対朝廷での交渉ではなかなかの貫禄を見せている。その狸っぷりたるや、家康が生きていてもここまでえげつなくやれただろうかと思うくらいなのだ。隆慶一郎さんの作品で秀忠が悪の権化みたいに描かれているのはこのあたりに理由があるのだろう。
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2014/11/13 | 投稿者: 鹿苑院

頭を悪くさせるウイルスが発見された。

なんということだ、頭の悪さもウイルス性だったのか。となると、「バカがうつる」とか「バカにつける薬」もあり得るわけか。
でもこの記事、「人体には「無害」」って書いてあるけど、これもはや無害じゃないと思うんだよなあ…。
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2014/11/10 | 投稿者: 鹿苑院

♪今日人類が初めて太陽に着いたよ〜 ってなニュースが飛び込んできた。北朝鮮の17歳宇宙飛行士が太陽に着陸。

高温による有害な影響を避けるために深夜に出発したのだという。そういうもんなのか? 太陽に昼とか夜とかあるのか? 北朝鮮ではいまだに天動説を採用してるのか? だいたい太陽って着陸するような陸地があんの?

この宇宙飛行士は無事に無傷で帰国してきたという。ウルトラマンジャックだって太陽に近付き過ぎてセブンから警告を受けてたし、クウラだって太陽にブチ込まれた時は即死した(脳だけ生き残っており後にメタルクウラとして復活)のに北朝鮮の科学力って凄いなあ。
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