2014/5/12 | 投稿者: 鹿苑院

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キク科の花は子供が絵で描く花のような、もっとも花らしいオーソドックスな形をしている。しかし惜しいことに嫌う人が多い。理由は「菊は葬式の花だから」。

なぜ葬式の花に菊が選ばれてしまったのだろう。膨大な種類に渡るシンプルで美しい形をした花たちが、この人間の文化上の、いわば花自身には罪の無い理由で嫌われてしまっている。嫌う対象にするくらいなら、もっと普段ではなかなかお目に掛かることのないような、葬式ぐらいでしか見ることのないような珍しい花にすれば良かったではないか。キク科の植物など花壇にも野にも山にもありふれているのに。

実は葬式に菊を使うのは日本ではそれほど古い習慣ではない。元々はフランスの習慣であり、日本にそれが入ってきたのは明治時代のこと。日本古来のものではない。そんな歴史の浅い、しかも外国の習慣に遠慮して菊を嫌うのはあまりに菊がかわいそうだと思うのだが…。
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