2013/10/11 | 投稿者: 鹿苑院

共産主義者みたいなサブタイトルだな…(笑)。

おとといの帰り、電車の座席に座っていたら後から老夫婦が来た。オレの隣が一つだけ空いていて、ばあさんが座ってじいさんが立っていたので、オレは席を譲ろうとした。感じの良い老夫婦で、「いやいや、あなた仕事帰りなんでしょ。私たちは山登りしてきたくらい元気あるんだから、座っててください」とどうしても席を譲らせてくれなかった。この老夫婦が降りるまでの間は、山の紅葉の話など聞かせてもらった良い時間だった。

なぜオレは席を譲ろうとしたのか?
「年寄りかどうかに関係なく、仕事してきた人間が立って、遊んできた人間が座るのはおかしいのではないか」という考えを持っている人は多いし、オレも数ヵ月前まではかなり強固にそう思っていた。しかし、あるブログを読んで目から鱗が落ちた。
そのブログによると、日本では「どけどけ〜、こちとら仕事なんでい!」という態度の人が多いが、仕事をするのは自分が金を稼ぐためであって無関係な人にはなんの恩恵も無い。それで優先権が与えられるのはおかしいのではないかという。まさにその通りだ。なんということだろう、日本人の悪弊ともいうべき儒教的体育会系精神論を嫌い抜いてきたはずのオレもやはりそこから抜け切れていなかったのだ!

先日、知り合いの歯科医に会ったところ、こんな話をしてくれた。最近子供が生まれたが、彼が勤務している医院の院長がこんなことを言ったという。
「家族にとって良い父親であることと、患者さんにとって良いドクターであることは矛盾する。妻子は嫁の実家に預けて別居しなさい」
…実に日本人らしい仕事至上主義だが、オレならこんなこと言われたらその医院を退職するだろうし、もっと言えば歯科医師免許の返上も検討する。資格を取って仕事をするのも有利に金を稼ぐためで、金を稼ぐのは自分や家族を幸せにするためなのだが、それを犠牲にして仕事をして何の意味があるのだろう。本末転倒である。
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