2011/11/6 | 投稿者: 鹿苑院

先日、世界人口が70億人を超えた。数年前に60億の声を聞いたばかりだと思っていたのに、人類の増加は途方もない勢いらしい。

この手のニュースを聞くたびに、私はバルタン星人が地球に初めてやって来た日を思い出す。
元々バルタン星人は地球侵略を目論む極悪非道な宇宙人だったわけではなく(とはいえバルタン星人登場回のサブタイトルは『侵略者を撃て』なのだが)、宇宙旅行中に母星が核爆発で滅亡し、しかも宇宙船も故障してしまったので修理のために地球に立ち寄った難民である。そしてたまたま立ち寄った地球が自分たちの生息に適した環境であることに気付いたので、まずは移住の申し出を地球人(科学特捜隊のハヤタ隊員、イデ隊員)に対して行っている。おわかりだろう、まず彼らがしたのは移住のための外交交渉であり、武力行使の侵略ではない。これに対してハヤタが出した(何の権限で?)答えは「君達が地球の風俗習慣に馴染み、地球の法律を守るのならば」移住もOKというものだった。清々しい外交交渉ではないか。しかし、次のやり取りで局面は一変する。
「君たちは何名いるのか?」
「20億3千万だ」
ここでイデが「地球には22億もの人間がすでにいるのにそんなに受け入れられるか!」と言い出したことで交渉は決裂し、交戦に入る。

交戦といっても巨大化して暴れだしたのは交渉に来た1体のみで、残りの20億2999万9999人は宇宙船の中でコールドスリープしていたわけで、彼らがどういう意図を持っていたのかは不明である(暴れだしたのはたまたま交渉に来た1体に過ぎず、彼が短気なだけで他は平和主義者だったのかもしれない)。しかし何故かウルトラマンは宇宙船ごと爆破してこれを全滅させている。う〜む、これは民間人大量虐殺ではないだろうか…。

さて、もし移住を受け入れていたら…と考えてみよう。22億の人類に20億3千万のバルタン星人。合計したら42億3千万人。地球には70億人が住むキャパがあることは実証済みなので、移住を受け入れても良かったではないか! まして20億3千万人が旅行ツアーを組むような星なら人口は1000億や2000億ではないはずで、それだけの人口が共存できていたということは狭い土地を有効活用する技術を彼らは多分持っていることになる(爆破されたバルタン星がそれだけ広かった可能性もあるが、そんな広い星に慣れた星人がずっと狭い地球への移住を希望するはずがないので、やはりバルタン星の大きさは地球と同じくらいと推理する方が合理的である)。だったらバルタン星人を受け入れて彼らの進んだ科学力を教えてもらった方が良かったのではないかとも思える。まあ地球人をアメリカインディアンに、バルタン星人をスペイン人に例えたら、必ずしも文化の進んだ移民を受け入れるのが原住民にとって幸福とは言えないかもしれないが。
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