2011/1/5 | 投稿者: 鹿苑院

ある日、釈迦が手に持った花を黙って拈ったことがある。満座の弟子たちは誰もその行為の意味がわからなかったが、ひとり大迦葉(マハーカッサパ)のみが釈迦の真意を理解し、にこりと微笑んだという。この瞬間、奥義を言葉で説明できず以心伝心によって伝えるしかない教え、すなわち禅宗が生まれた。

禅宗というのはまあ一般には顕教に分類されるが、「奥義を言葉で説明できない」という点で密教のテイストがなくもない。日本の禅の先駆者である栄西禅師が天台密教の高僧でもあったことと関連があるのかもしれないし、ないのかもしれない。
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