2010/11/12 | 投稿者: 鹿苑院

なぜ中国は政府も国民もああムキになって我々日本人の視点からは筋の通らない尖閣諸島の領有主張と日本叩きを続けるのか。それは中国が伝統的に日本(を含め周辺諸国)を見下しているからである。

中国人の感覚では、中国こそ文明の最も洗練された世界の中心である(だから中国というのだ)。その他の諸国は全部中国に頭を下げて服属してくる(朝貢)べきもので、まあそれなら宗主国として、レベルの低いその国に指導してやるかというのが中国人の伝統的な考え方である。これを中華思想という。日本への横柄な態度もチベットへの侵略も、すべて中華思想が基礎になっている。

だから、例の流出映像を見たところで、本当はどっちの船からぶつかってきたかは中国人にとってどうでもいい。彼らにとって中国は常に正しいのだから。日本ごとき東海の小国がわあわあ喚いていたって、それは文明の低い野蛮人がわけのわからぬことを言っているだけだから聞く価値なし──というのが中華思想である。この中華思想は儒教、とりわけ朱子学がベースになって産まれた。本当に儒教というのはアジアに抜き難い悪影響を及ぼし続けている毒薬である。


…という文を書く気だったが、冷静に考えてみて反省した。日本で報道されるニュース映像(中国人が日本の悪口をボロクソに言うやつ)は、多くの中国人に聞いた中で特に過激な、ニュースとして面白いネタになるものを選んで編集しているに決まっている。マスコミお得意の「ウソを言わずに情報操作」というやつである。つまり、ごく一般の平均的な中国人の意見は日本にいる限りわからない。だいたい、北京や成都に住む人が、自分の生活には関係ない遥か遠くの尖閣諸島が自国領かどうかなんてそんなに気にしているとも思えない。
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