2009/5/20 | 投稿者: 鹿野苑

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「金閣寺なんて金ピカすぎて俗物的。銀閣寺の方がきれいだ」と言う人にも多く会ってきたが、別にそうは思わない。金閣寺と銀閣寺はいずれも互角の美しさだと思う。先入観なく見れば金閣寺は周りの庭園とも相まって、なかなか落ち着いた風情である。あれだけ金箔を貼っておきながらこれだけ嫌味なく落ち着いた雰囲気を出せるのは、足利義満という人の美意識がいかに確かだったかという証拠といっていい。
少年時代の義満公は、どこかの美しい景色に感動して、家臣に「おまえたち、この景色を京都まで担いで参れ」と命令したこともあるとか。そして金閣寺と並ぶ義満の代表作・室町幕府の中心機関ともいうべき室町御所は通称を「花の御所」とも呼ばれ、四季折々の花に囲まれていた。
足利義満は、孫の「芸術将軍」義政に勝るとも劣らぬ、美にうるさい人だったのだ。
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