未完成な民主主義国

2012/6/28 | 投稿者: 鹿苑院

福沢諭吉だったか勝海舟だったかが渡米した時に驚いたこととして、議会で対立している議員同士がその後レストランで仲良く食事していたことを挙げている。意見が違えば天誅と称して斬るのが当たり前の日本から来たら、それは確かに驚く光景だっただろう。

議会制民主主義とはこうしたものか──と福沢だか勝だかは感嘆したらしいが、では今の日本はどうだろう? 体制は議会制民主主義にはなったけれども、対立する議員同士が仲良く食事していたらたちまち週刊誌が、すわ癒着か内通かとスクープし、結局政治家なんて皆同じ穴のムジナ、誰を選んでも一緒なんだよとほざく輩が続出する結果になるのではないだろうか。現代でもつくづく日本人は民主主義の何たるかが解っていない。

もしかしたら日本人の文化に民主主義は合わないのではないかとすら最近思っている。日本の内政が最も安定したのは江戸時代だが、徳川将軍も老中も民主的選挙で選ばれたわけではない。日本人は民主主義よりも、強力な指導者に従う安易さの方を好む民族なのではないか?
その証拠に「政治的な発言をしない」ということが日本人の間では美徳にすらなっている。国民主権の国で国民が政治について考えないというのは途方もない異常事態なのだが。

だから民主主義はやめましょうとまで言う気はない。民主主義が日本に合う政体だとは思わないけど、それよりマシな政体も思い付かないからだ(まさかまた王制復古をやるわけにもいかんだろう)。
ただ、今の日本人は民主主義を担うには幼稚すぎるという嘆きを持って文の締めにさせて頂く。
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