今月は小説はナシ。
25℃以上になると鈍るからね、色々と。
無くすからね、これまた色々と。
ということで、今月はお堅い系の4冊。
『罪と罰』
本村洋 宮崎哲弥 藤井誠二
光市母子殺害事件の被害家族である本村さん、テレビでもお馴染みの宮崎さん、ノンフィクションライターの藤井さんによる対談をまとめた1冊。
テーマは弁護士、メディア、犯罪、事件、それと死刑について。
こういうの読むのはあくまでも趣味ですから。
まぁ、知ることで得することも損することもない、ってなとこです。
その程度の興味です。
ヒマ潰しです。
他者の思考を知ること、知ったような気になりたいだけです。
『西洋美術史』
美術出版社
これは教科書だね、きっと。
原始美術から現代美術までをざっくり、適切に解説というか、流れを追ったというか、そんなThis is a 教科書、的な1冊。
印象主義、象徴主義、ダダ、シュルレアリスムらへんの時代にしか興味ないんだけどね、ただそこらへんに好きな画家が集中しているだけやねんけどね、ざっくりと流れを追ってみるのも乙かと思いましてね、読みました。
途中とばしながら。
それにしても、平日の朝、BSプレミアムでやってる『額縁をくぐって物語の中へ』(うろ覚え)って番組はいいね。
毎日15分、1つの作品をざっくり知ることが出来てね、好きな絵以外は何も知らない、記憶にない人にとってはとてもイイ。
賢ぶってもないし、ノリも軽いし。
オススメですよ。
『神社とは何か?お寺とは何か?』
ペンブックスシリーズ
神社と寺をね、よく間違ったりごっちゃにしたりするでしょ。
神社やのに「寺務所どこですか?」、寺やのに「社務所どこですか?」とか訊いたり、まぁ色々とあるわけですよ。
そういう場所でお仕事してますとね、よくあるんですね、そういうことが。
まぁ、興味はそこまではないんですけどね。
2つの違いにも、神社にも寺にも神さんにも仏さんにも。
まっ、あれですよ、文学や絵画、芸術のバックボーンにそういうものが見え隠れすることが多々あるんでね、知識としてあったらより面白く、興味深く感じられるかな〜、とか思てるだけです、はい。
『心にナイフをしのばせて』
奥野修司
酒鬼薔薇事件の28年前に起こったもう1つの酒鬼薔薇事件。
男子高校生が同級生を滅多刺しにした上に首を切り落とした後、自身の肩を切りつけて、あたかも誰かに襲われたかのように自作自演。
その後身柄拘束されるも、少年であったために刑事裁判を受けずに家裁送致され、そのまま社会の闇へと埋もれていった。
その被害者家族の崩壊と、加害者のその後を追った1冊。
一方は闇の底へ。
一方は全てをリセットして光の中へ。
更生とは何なのか。
救われるべきは誰なのか。
そのことを強く語りかける1冊。
ノンフィクションだからこその濃厚さ。
虚飾も含めた真実の力強さ。
そういうものを感じますな。

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