夏は怠惰。
それ以外の季節も怠惰だけど。
今月は3冊の本を読みました。
あと、珍しく漫画も。
『告白』
町田康
河内音頭のスタンダードナンバー「河内十人斬り」を基ととし、塩コショウその他を少々加えた600頁超の大作。
歴史小説的小説、といった感じ。
事実は真実とは似て非なるもの。
事実の側面や裏側はいつも隠(さ)れて見えない。
その見えない部分から導きだされた真実とはこうであったかもしれないし、これとは全く違うものであったかもしれない。
その疑問に答えられるのは死んだ本人だけ。
だから、想像するしかない。
勝手に真実を作るしかない。
それがノンフィクションであり、小説である。
とても面白く、興味深い作品でした。
河内音頭、調べてみよかな。
『初版グリム童話集』
吉原高志・吉原素子訳
皆様1度は読んだことがあるはずのお話、それがグリム童話。
でも、それは版を重ねるにつれ書き替えられ、残酷な表現や子どもが読むには不適切な箇所が削除されたり、似たような話が1つに複合されたりしたもの。
だそうです。
ひと昔前「本当は怖いグリム童話」なるものが流行りましたよね、、、多分。
それとは違うんかな?どうなんかな?知らんけど。
まぁ、継母(父)やなく実母(父)が子どもを虐待したり、殺そうとしたり、そうした親が煮たり、切ったり、吊るされたりするのがコノ初版グリム童話。
よくあることですね、現実でも。
嘘をつくような人間にしたくなければ、子どもに嘘を教えてはいけません。
本当のことを教えましょう。
だから、初版グリム童話を読み聞かせるように。
「人は人を殺すんだよ〜」って教えてあげましょう。
全4集あるそうです。
1、2を読みました。
3、4がなかなか見つかりません。
それよか日本昔話のほが読みたい。
それよか更に河内音頭の題材になっている話のほが読みたい。
< オマケ >
『きょうの猫村さん』
ほしよりこ
なかなかシュールな漫画。
絵は下手っぴだけど。
笑てもた、、、不覚。

0