『メリーゴーランド』荻原浩さん著。
東京から車で5時間、人口7万人の地方都市駒谷。
9年前に東京からUターンし、残業ナシの定時退勤、やることといえば新聞を読むことぐらい、そんな市役所勤めにどっぷり浸かりながら主人公啓一は家族4人で平穏な日々を過ごす毎日。
しかし、そんな平凡な毎日を変えるチャンスが訪れる。
1日入場者数100人超、赤字続きのテーマパーク駒谷アテネ村の再建。
でも、どうやって?!
市役所からの天下りのテーマパーク役員たち、何もしない上司、会議では責任の擦り付け合いばかり、、、
そんな典型的なお役所人間たちの中、孤軍奮闘する啓一。
アテネ村の1大イベント、GWまではあとわずか。
果てしてイベントの成否は、啓一の頑張りは報われるのか?
多少デフォルメされたお役所人間にイライラ。
家族の(特に啓一夫妻の)日常の変化にドキドキ。
啓一の企画したイベントに関わる人々にクスクス、そしてハラハラ。
笑えて哀しい、ハッピーやけども少し苦々しい。
こういうことの繰り返しが人生なんかな。
雨の日があるから晴れの日が嬉しく思える。
んなふうに思える作品です。
明日も休み〜。

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