『無実』ジョン・グリシャムさん著。
アメリカ合衆国南部の小さな町で起きた事件。
21歳の女性が強姦され、殺された。
事件現場に残された毛髪、精液、血のついた掌紋。
しかし、証拠が多く残されていたにも関わらず捜査は難航する。
ところが事件発生から5年後、事態は急転する。
被害者宅の近くに住んでいた元プロ野球選手とその友人が、事件の容疑者として逮捕されたのだ。
これで事件は解決する、、、
そう思う人々の気持ちとは裏腹に、コノ逮捕劇をキッカケに事件は後に全米中を震撼させる冤罪事件へと発展していく。
下された死刑判決。
12年にもわたる過酷な刑務所生活。
やがて明るみになる警察のずさんな捜査、でっちあげによる自白と密告、検察と警察、判事が共謀し、初めから答えが決まっていた不公平な裁判。
果たして彼らは自らの潔白を証明し、無実の罪から解放される日を迎えることが出来るのだろうか。。。
コノ作品は、『評決のとき』、『ペリカン文書』などで知られるジョン・グリシャム氏が初めて手がけたノンフィクション小説。
1982年に始まり、1995年に結審を見た事件の顛末を詳細に追ったもので、元弁護士である著者が淡々とした書き方で、警察をはじめとする捜査当局の醜態、司法、裁判制度の不正義を暴いていく。
特にその裁判制度については一読の価値あり。
知っての通りかいざ知らず、アメリカ合衆国の裁判制度は陪審員制度を導入しております。
そうです、そこには私たちの未来の姿があるかもしれないのです。
公平とは何か、真実とは何か、そもそもそんなものは存在するのか。
コノ作品を機にそういうことを早めに考えておくのも一考かと。
今日も雨に降られた。。。
オレが撮影してる時が1番雨キツかった。。。
落ち込んだから、また仕事帰りに夜景見に行こ。。。

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