新体制のザ・ジェイドがスタートして間もないので、メンバーである私自身、この先の活動がどの様に評価して頂けるか多少の不安があります。いや、かなりの不安かも。お陰様でセカンドアルバム“リヴァイブ”も少しずつではありますが良い評判が耳に入って来始めました。
リヴァイブは2年かけてじっくり寝かしての発表です。作曲の筒美京平先生が
“世界最高峰の舞台でも通用するような特別で広大な曲に仕上げました”
と仰るようにまるでワーグナーの楽劇のようなスケール。作詞の小椋佳先生の毅然とし、忘れがちな事を蘇らせる言霊の込められた歌詞。普段以上に歌詞の扱いに細心の注意を払わなくては歌えません。リヴァイブを歌うと気力、体力がオペラ一本演じたのと変わらない、否、それ以上に消耗します。正に両先生からの我々に対する挑戦状のようにも感じられます。ハードルが高ければ高い程、その高みに到達出来た時の至福は何物にも変えられません。今の日本には“リヴァイブ”のような楽曲が正に必要だと感じていますし、祖国日本にエネルギーを注入する積もりで全身全霊で歌い上げています。今までのオリジナル曲はソロの時でも歌うことが出来ました。しかしリヴァイブはザ・ジェイド全員のエネルギーを注入して初めて成立する曲だと思っています。例えるならウルトラマンエースの“スペースQ”のようなもの。ウルトラ兄弟全てのエネルギー注入が無いと成立しないのです。解る方は解って頂けると思います(笑)。
歌い込みたくても容易く歌い込むことも大変な曲。しかし、我々にしか表現し得ないオリジナル曲を獲たという誇り。高野二郎の熱血度は更に沸点に近付いていくことでしょう(爆)。