本日の声楽科3年生実技試験審査員をもって、前期の仕事が終わりました。後期の最初のレッスンは9月下旬ですから丸々二月の長ーい夏休みです。大学が休みに入るだけで私が休みに入れる訳ではないのがちと悲しいですけど(;_;)。
4月からあっという間でした。往復約7時間通勤。はじめはどうなることかと不安な要素が一杯でした。ペースが掴めるまでは色んな気を使って疲れましたがいつのまにやら新しい生活に慣れ、その環境を楽しめるようになりました。ある意味、東京の大学に勤めているほうが疲れるのではないかと思えるくらいです。長距離移動は良い気分転換にもなりますし、生活の規則的な(不規則な生活にどっぷり浸かっている私ではありますが)刺激になります。確かに睡眠時間は以前より更に少なくなり、活性酸素濃度が高くなり、血圧が男のくせに上が100ちょいで起き抜けがボーっとして機能しないこともしばしば(苦笑)です。でも、変なストレスがないので通うのが楽しいです。やはり何にでも一生懸命に真面目に取り組んでいれば心の充実感が得られます。つくづく、教育職は自分の適職なんだなあ、と感じています。天職は勿論舞台人ですが。今日は自分のクラスの学生もいましたのでその学生の時は自分が歌うより緊張してしまいました。他の先生方と比べ私は学生達の方に歳が近いので自分の学生時代の試験の記憶がまだ新しいせいか、学生の視点で試験を感じました。何せ声楽科教官中最年少ですから(笑)。自分が学生時代から先生をされている方々と同じ審査をしている自分に慣れるのに少しだけ時間がかかりました。芸術高校講師時代のオーディション審査、女子校講師時代の実技試験の審査。皆それぞれ大変でしたがやはり専門の演奏家養成機関での審査が一番エネルギーを消費することが今回よくわかりました。朝早くから夕方まで。昼を挟んでの長い審査。常勤の先生方は今日で3日目。人間ですからそりゃ疲れるし、眠くなるし、集中力が途切れることもありますよ。でもそれに負けないで皆さんされています。
因みに私の母校にはレッスン中に寝てしまったり試験審査中に寝てしまったりされる先生かいらしたような、いらっしゃらなかったような…もう時効ですよね、○○先生(爆)。
明日からはしばらく歌手「高野二郎」の活動が中心になります。ライブ、コンサート、オペラのリハーサルと本番。夏も止まらずドンドン活動をしていきます。そしてそこで得たものを後進の指導に生かしていきたいです。自分が成長しなければ人を育てることは出来ません。まだまだ若輩者でベテラン先生方のキャリアには及ばない分、現役プレーヤーとしての感性を教育現場に吹き込みたいです。
何はともあれ、高野センセイ、お疲れさまでした(^o^;
