久しぶりに新劇のお芝居にいきました。演劇集団 円の公演でシェイクスピアの「まちがいつづき」。会場のステージ円は田原町にあり、稽古場や事務所も同居しています。正に小劇場といった空間で役者さんたちの表情、息遣いが具に感じられます。新国の小劇場はある意味小劇場じゃないかもしれませんね。
演出の前川錬一氏は9年前私が藤家溪子氏のモノローグ・オペラ「赤い凪」で主演デビューしたときの演出家で大学院出たての私に演技のイロハを丁寧に教えて下さった恩人です。
私が商業演劇に出演するようになってからは初めての観劇でしたがオペラばかり出演していた頃と違った観方、楽しみ方が出来たので自分の引き出しが増えた事が判りました。シェイクスピアは面白いですね。
いつも思うのですが役者さんはどうやってあの長台詞を覚えるのだろう、音楽の助け無しに。我々オペラ歌手も毎回歌詞を覚える事に苦労していますが音楽にかなり助けてもらえるので事なきを得ています。もちろん、役者さんからはどうして音楽と歌詞を同時に覚えられるのか?しかも外国語で。と良く聞かれますが(笑)。台詞回しと表情、仕草で表現を成立させる役者さんの演技力はいつも感心させられています。最近特にオペラ歌手とみられず、よく役者さんですか?と言われることが多い私ですが役者さんの半分でいいから演技力を身に付けたいなあと思うのです。私は音楽無しでは恐くて舞台にたてませんげどね(*_*)。
「まちがいつづき」は29日まで台東区西浅草の田原町センタービル5F ステージ円で上演されます。興味のある方はぜひお運び下さい。気分よく笑えます。詳しくは↓
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