クラシック、ミュージカル、ポップス、ヒーローソング縦横無尽!

2005/7/31

7月の終わりに  

今日は午前中から先生業にでした。クラス終了後、クラスの生徒さんたちと納涼会でビアガーデンに行きました。盛り上がりついでに二次会でカラオケに行ってしまいました。
さあ、明日から八月。次の舞台の準備にかからねば。
クリックすると元のサイズで表示します

2005/7/30

二郎さんの日記1周年  

 昨夜の大森ベルポートは大盛況でした。今年で4回目の出演ですがすっかり地元の風物詩として定着しました。楽しい仕事が定着するのは嬉しい事です。本場ドイツ・ビアホールスタイルでステージ中から生ビールがいただけるのも大きな魅力です。程よく?充血して声も滑らか…な訳はありませんが気分は上々です。来年も沢山のご来場を御待ちしています。
 早いもので二郎さんの日記も1周年。途中、超遅筆で管理人様にハッパをかけられ、一念発起。4月中旬からはほぼ皆勤でupできています。アクセス数も連日150前後で安定していただいて嬉しい限りです。これからも皆さんに愛されるコーナーになるよう心掛けていきたいと思います。でも変に作為的にウケ狙いには走りませんのでご安心を。今後共、私同様宜しくお引き立てくださいませ。

2005/7/29

爆唱バトルコンサートを終えて4  

今回の企画、構成をしたマルチ・ピアニストの金井信氏は私が芸大を受験した時のソルフェージュの先生でした。芸大受験の8ヵ月前から教わっていました。歌の方は当時の奥様に教わっていました。その彼女は今や劇団四季の看板女優○○小夜子さんです。離婚されたのでフルネームは控えさせていただきます。このご夫妻の厳しい?ご指導の甲斐あって、金井門下初の芸大生になったわけですがあのコンサートを観ると芸大は芸大でも東京芸能大学とか東京芸人大学…。
金井氏は尚美学園で作曲、芸大で声楽を修め、しかも慶応ボーイというマルチな方です。弟子時代、奥様のことはいつか追い越すと思えたのですが、金井氏に対してはこの人には絶対かなわないとあきらめの気持ちしか湧きませんでした。自分が芸大声楽科に入れてもこの人の後輩になるだけで同じ土俵にたつことは出来ないと感じてしまうほどの彼のマルチぶりには舌を巻くしかなかったのでした。紆余曲折を経て遂に同じステージで再会を果たしました。弟子の私も歌の総合格闘家として十分戦えるだけの戦力を備えられたと思います。師弟初対決の場には相応しかったです。これからもガチガチのリアルファイトでステージで火花を散らせられればと思います。
さて、いよいよ大森ベルポートのイベントです。皆さんビール片手に盛り上がりましょう!
バトルが済んでノーサイドの師弟愛↓
クリックすると元のサイズで表示します

2005/7/28

爆唱バトルコンサートを終えて3  

いろいろな感想や質問、要望をお寄せいただいています。反響の大きさを喜んでいます。
今回の選曲は最終的には企画の金井氏がしましたが、希望曲を各々提出していました。私はゲッセマネとチャンピオンを希望していました。他にも候補は沢山ありましたが今回は最初の試みと言うこともあり得意技でしかもインパクトを強烈に与えられるこの2曲をソロナンバーにさせてもらいました。
まず、1部の愛していればわかり合える。初めてヴォルフガングを歌いました。思ったより自分の声に合ったので良かったです。出来るだけ少年のような声にして初々しく!したつもりです。金井氏のアレンジで中間部の調性を高くして歌いました。違和感は無かったと思いますがいかがだったでしょう。この役を歌うには実年令に無理があるので次は歌う機会があるかわかりませんがご要望があったらまた若造りしてみます。衣裳は自分でコーディネートしました。若者を意識してジーンズを腰で履いてみました。さすがにパンツを出すのは恥ずかしかったのでやめましたが思いがけず可愛い♪というご意見をいただき赤面しました。普段は決してしないですよ。
ワンデイ・モアではついに念願?のマリウス。企画の段階ではバルジャンかアンジョルラスかということでしたがバランスを考えてマリウスに落ち着きました。レ・ミズのオーディションは実はマリウスで受験していました。今回、自分なりのマリウス像をイメージして歌ってみました。どのパートを歌っても、やっぱり名曲だなあと感じました。マリウスも私の声には合っていると感じています。
2部で先にゲッセマネを歌ったのは正解でした。声にかかる負担を考えても、その後の三枚目的キャラクターに繋げる意味でも、インパクトの大きさでもあの曲順は正解でした。今回のヴァージョンですが私の知り得るかぎりこのヴァージョンで歌っている歌手は日本では私だけだと思います。私が初めてゲッセマネを歌ったのは6年前。まだ本格的にミュージカルナンバーを歌いだす前でした。ミュージカルに出演している先輩からこんな曲があるんだけどやってみない?と渡されたのがジーザスのCDでした。96年のロンドンキャストのものでした。ジーザスを歌っている俳優さんはスティーブ・バルサモという人でした。取り敢えずかれの歌うゲッセマネを聴いてみたら…度胆をぬかれました!私はちょつとやそっとの歌では驚かないのですがこれを聴いた瞬間、脳天が雷に打たれたようになったのです。はっきり言って役者でこんなに歌えるなんて信じられませんでした。初めてレ・ミズのCDでコルムさんのバルジャンを聴いた時の数倍の驚愕度でした。他の版のジー
ザスも聴いてみましたがスティーブ・バルサモ版を聴いてしまったらもう他は受け付けなくなってしまったのです。この人はこれを毎日舞台で歌っているのか…と思ったらメラメラと闘志が湧いてきました。このヴァージョンで歌ってやる!それから私の挑戦が始まりました。テノール歌手のプライドを賭けて挑み続けました。しかし、その聳え立つ壁に何度も弾き返されてしまいました。彼は譜面にない超高音を出しているのですがしかもその超高音をスーパーロングトーンで歌うのです。高さは良く言われるハイCの完全5度上のハイG!出すだけでも至難の技。しかもそれをのばし続けるのですから超人です。へヴィ・メタル系のヴォーカリストならありうると思いますが舞台俳優でやってのけるなんて、世界のレヴェルは高い。本番で試行錯誤しながら歌いつづけ、少しずつ自分のものにするしかありませんでした。ここ何年かは寝かしておいたので本番にかけたのは久しぶりでした。今回はバンドで出来るということもありかなりの意気込みで臨みました。それが今回の歌
です。まだまだオリジナルには適いませんが自分なりのスタイルにはなってきています。歌い終わった直後の客席の大歓声!ロックコンサートの会場でしたね。クラシック歌手のコンサートではありえないテンションでした。気持ち良かったです。限りなくオリジナルに近いバッキングにしてくれた金井氏に感謝感謝!皆さんも一度、スティーブ・バルサモ版をお聴きになってみることをお薦めします。ハマりますよ!
恋の季節のキラーズからあずさ2号の狩人は舞台での生着替え!でしたが思いの外てこずってしまいイントロ内で終わりませんでした。金井氏がテンポを落としてフォローしてくれて助かりました。かなりウケてましたね。私、70年代歌謡大得意なんです。振りは岡田くんに合わせてやりました。彼もかなりノリノリでとっても濃厚な狩人だったと思います。
そして、舞台裏で早替えして谷村新司に変身してチャンピオン。ギターは1週間程練習しました。“オチ”ではコード3つしか弾けませんからーっ!でしたがホントは5つ弾いてました。でも5つではすべてをカバーできないので手拍子したりしていました。あまりに激しくパフォーマンスしたため、ギターが壊れてしまいました(笑)。ここまで成り切って出来たので快感でした。聴きにきてくれたレ・ミズの仲間に本人より本人ぽくて高級ものまねパブみたいと言われました。あまりにスゴいものをみせられて頭がぼーっとしたそうです。谷村さんの前では出来ないですが…。
ざーっと解説をしてみましたが益々、次回が楽しみになってきました。早く実現出来るよう頑張っていきたいです。何より、会場の満員のお客さまが一様に楽しかったといって帰られたのが嬉しかったです。いつか、ソロでこんなコンサートを実現したいと思っています。皆様次回をお楽しみに!


2005/7/27

爆唱バトルコンサートを終えて2  

当日は慌ただしかったです。荷物も通常コンサートの3倍以上。CDの販売もしましたので更に大荷物。車でなければとても運びきれませんでした。なんといってもギターが大きい。私は体が楽器ですからいつもは楽です。フルートを吹くときもありますがフルートは持運びが楽です。つくづく楽器の人って大変だなあと思いました。
リハーサルは物凄くタイトスケジュールでした。その合間にメイクの先生にメイクをして頂き、衣裳、小道具を準備してギターのチューニング。食事はまともに出来ませんでした。リハーサルが終わったのは会場15分前です。本番に備えてリハーサルは抑えていくつもりでしたが最初っから全開でやってしまい、周りから心配されてしまいました。特にゲッセマネの超ハイトーンは連発していると疲れてしまうのに気持ちが良いもんでついついやってしまいました。結果的に2公演やったのと同じことになってしまいました。
開演してからも早いこと早いこと。怒濤のように時間が流れていきました。もう楽しくて仕方ない状態でみんな盛り上がっていました。舞い上がって幕開けのアンサンブルは男声揃って歌詞が飛ぶという客席にバレバレのハプニング。曲中で吹き出しそうになりながら必死に歌いました。それからはもう皆さん御覧になった通り弾けまくりでした。普段の演奏活動がいかにストイックでストレスとの戦いになっていることかと考えさせられました。まあ、楽しい本番ばかりだと逆に進歩しないかもしれませんね。
話は変わりますが台風上陸しなくて良かったですね。それにしても今年は地震だの台風だの自然災害が多いですね。地球環境が大きく変わる過渡期なのでしょうか。今日はアルテリーべでクラシックしか歌いませんでしたがついつい喉が爆唱バトル仕様になるので困りました。
爆唱バトルコンサートで歌った曲について次回から個々に解説をしていきます。
最後に、26日付けの読売夕刊に吸血鬼の批評が載りました。一応、お褒めをいただきました。
クリックすると元のサイズで表示します

2005/7/26

爆唱バトルコンサートを終えて1  

本番から一夜明け、全身に何とも言えない虚脱感が漂っていました。満足感より終わってしまった喪失感の方がより強くありました。昨夜三次会を打ち上げたのは午前1時過ぎ。さすがに朝まで飲み明かすぞー!は体力的に無理がありましたが終電で帰りたいー!とは思いませんでした。これって会場にいらした方にしか解らないギャグですね。
ある程度の曲数を歌うコンサートで1曲もクラシックを歌わない本番は初めてでした。しかし、これはある意味、高野二郎の原点回帰でもあります。私は初めからクラシック歌手になるつもりではありませんでした。私の歌の原点は“おかあさんといっしょ”の田中星児おにいさんとアリスの谷村新司さん、そして愛のメモリー松崎しげるさんへの憧れから入っているのです。幼児時代の星児おにいさんの歌。母に沢山レコードを買ってもらいました。歌のおにいさんショーにも行き、《たかのじろうくんへ》と名前入りのサインをLPのジャケットに貰いました。子供ながらに大変緊張したのを今でも覚えています。そして小学1年の時に松崎しげるさんの愛のメモリーが大ヒット。歌謡曲に興味がまったく無かった私が初めて関心を寄せた歌です。今の所属事務所に入ってから松崎さんに会いたいとおねだりして直接お会いする機会をセッティングしてもらい、松崎さんのクリスマスディナーショーに伺いました。そこでも星児おにいさんと同じく物凄く緊張して《高野さま》と
名前入りのサインを頂きました。松崎さんの熱いハイトーンは憧れでした。そして、心の師谷村新司さん。おととしパルコ劇場でご本人の前で昴を熱唱してしまったのです。私が初めて自分の身銭をきってレコードを購入したのが小学5年生。そのレコードこそが昴だったのです。初めて昴を聴いたとき衝撃を覚えました。言葉ではうまく表現できませんが私のなかで物凄いスケールの大きな歌が登場したのです。それから四半世紀私は昴を歌い続けています。谷村さんは笑いながらかなり変わった少年だったんですね、といわれました。確かに周りがピンクレディーやら新御三家やジュリーなんかを歌っているのに私は「わーれはゆくー。あおじろきほほのまーまでー」(小学生なので平仮名)と成り切っていたのですから!遠足や修学旅行のバスの中は必ず昴を歌っていました。自分しか歌わないのに歌集に昴や群青を旅行委員に頼んで載せてもらったり(笑)。中学、高校時代も行き着くところは昴、谷村新司でした。もちろん派生してアリスナンバーも押さえていきました。私、スター
誕生に出たくてたまらなかったクチなんです。夢でした。NHKのど自慢も。結局それは実現できませんでした。大学生になっても基本は谷村新司でした。カラオケでアニソンとアリスをガンガン歌いまくっていました。学生時代の彼女(同じ声楽科)にクラシックを歌っていてもフレーズが新司してる、と言われる程でした。NHKの仕事で谷村さんのバックコーラスで昴を歌ったこともあります。一緒に出ていた後輩達が先輩、代わりに歌ったらどうですか、なんて言ってくる程、私の昴は認知されていたのです。まさか本人の前で歌うなんて夢にも思いませんでしたので実際歌った時は感無量と極度の緊張で泣きそうでした。ステージ後、「初めて他人が昴を歌ったのを聴きました。」と言ってくださって、一生、昴を歌っていいと言うお墨付きを頂きました。自称“日本で2番目に昴の上手い歌手”の称号を獲られたのです。ちなみにこの時は《高野二郎様 ありがとうございます》というメッセージ入りのサインを昴のレコードジャケットに頂きました。緊張は言うまでもあ
りません。
しかし、今回の爆唱バトルコンサートではあえて昴を外し、チャンピオンひとりアリスヴァージョンでいくことにしたのです。昴は昨年の本田美奈子、さんとのジョイントコンサートでも歌いましたのでインパクトという点では弱いと判断したからです。結果的に大成功でした。
次回につづく。


2005/7/25

速報  

ただ今打ち上げ3次会の真っ最中。詳細の感想等は明日アップします。すでにベロベロです。とにかく弾け切って解放感に満たされてます。御来場頂いた皆様お楽しみいただけましたでしょうか?
クリックすると元のサイズで表示します

2005/7/23

来たーっ!  

びっくりしました。遂に東京大震災?家族は無事か?明日どうしよう。いろんなことが一度に頭を駆け巡りました。幸い被害は殆ど無かったようでほっとしました。一日ずれたら丁度コンサートの時間だったのでとにかく良かった!
私は丁度銀行のATMでお金をおろしている最中でした。ごーっという音がしたと思ったら機械が下から突き上げられて一瞬飛んだ感じがありました。ふと外を見ると道路標識が激しく揺れ、止めてある自転車が今にも転倒しそうでした。続けて大きいのがくるかと覚悟しましたが一発だけだったので安心しました。近いうちに大震災が発生してもおかしくないといわれています。やはり、日頃から備えをしっかりしなくてはいけませんね。
嵐の日まであともう一日!明日にはわかる、神の御心が。そんな気持ちで明日は頑張ります。
地震発生1時間前に池の亀たちが大量に顔を出しました↓
クリックすると元のサイズで表示します

2005/7/22

今日は先生  

昨日のダメージが喉に残ったままのカルチャーセンターでした。合間に酸素バーで疲労回復に努めました。酸素バーは最近のイチ推しスポットになってきました。もう少し料金が低めだと有り難いのですが…。でも私には効果があります。
いつかは、たくさんのネコ達に迎えてもらえる生活がしたいなあ。
クリックすると元のサイズで表示します

2005/7/21

弾けた!  

リハーサルに行くのがこんなに楽しいコンサートはいつ以来だろう。心の底から楽しんでます。生バンドで歌うのは本当に気持ち良いです。のっけから全開で歌ってしまいました。どの曲も本当に楽しんでます。歌をやっていて良かったと感じる幸せな時間でした。ロックも歌謡曲もニューミュージックもミュージカルソングも形は違えど楽しめるのは皆同じ。ついこの前、オペラでプリモテノールを歌っていた自分はどこかに行ってしまいました。今の私を誰も声楽家とは思わないでしょう。本番がとても楽しみです!
今日も月は真ん丸です。
クリックすると元のサイズで表示します

2005/7/20

今日は少し涼しい  

昨日よりはいくらか凌ぎやすい天候でした。風もあったので涼しい感じがしました。
今日、髪を切りました。夏仕様。首周りが涼しいです。それから久しぶりに「酸素バー」に行きました。高濃度の酸素は疲労回復に効果があります。気持ち良くて寝てしまいました。
さて、明日は爆唱バトルコンサートのバンドあわせです。いよいよテンションが上がってきました。特にロック系の曲の合わせが今から楽しみです。声楽家であることをしばし忘れて歌いたいと思います。
みごとな満月。ルートフェン卿が復活するには十分な夜です!
クリックすると元のサイズで表示します

2005/7/19

汗だく  

一夜明け、午前中にレッスン。今日は結局、冷房の無い部屋で溜まり切った多種多様なジャンルの膨大なコピー譜との格闘に費やしました。ちょつとやそっとの量ではないため長期戦になりそうです。こつこつ毎日少しずつでも整理して、秋にはスッキリした楽譜のファイルをレッスンに活用出来るでしょう。そうすれば今よりずっと効率よく仕事が出来ます。何せ教え始めてからの年数がかかってますから大変!でも、やるなら夏しかないと去年から思っていましたから始められて良かったです。助手がいてくれたら楽なのですが、今は学生の弟子がいないのでやってもらえません。いても、劣悪な環境下での作業ですからやらないだろうなあ。バイト代弾まなきゃ。
上野コレクション1
クリックすると元のサイズで表示します

2005/7/19

正調感想2  

今日B組の公演を観て、正直このオペラは面白いと思いました。前日自分が出演していたことも忘れストーリーにのめり込んでいる自分が居ました。評判も概ね好評です。いつの日か再演があるかも知れません。観ている分には解りやすくて楽な作品ですが実際演じる側はとても大変できつい作品です。このギャップは大きいです。何はともあれ、無事に公演は終了しました。夏場のオペラは大変だと改めて思いました。
夕方から上野動物園のサポーターの夕べに参加しました。閉園後の動物を満喫してきました。それから吸血鬼の打ち上げに参加し、たらふく飲んだくれてしまいました!
クリックすると元のサイズで表示します

2005/7/18

正調感想1  

変化球を投げるつもりでいましたが結局、今回も直球一本勝負で通してしまいました。いつまで速球勝負ができるだろうと思います。野茂選手がデビルレイズを解雇されてしまいましたが野茂選手は往年の球威が無くなってきた為、苦労していたようですがいずれは技巧派に転向しなければ長いイニングを投げきることが出来なくなると本人もスタイルを変えてきてその過渡期だっただけに残念です。
やはり本番では力みが出てしまいました。主役交替のアクシデント発生の為、アリア前の芝居が大幅に変わったというよりアドリブに近いくらい打っ付け変更のためかなりのエネルギーを消費してしまいました。アリアを歌う時には肩で息をするほどでした。そして6分を超す大アリア。正直、しんどかったです。依然の私ならズルズル崩れていたでしょうが過密なスケジュールの中、様々な舞台をこなしてきた今の私にはそれを乗り越える精神力がありました。そして、冷静に且つ熱く激しく演じる事が出来ました。正に経験の賜物です。勿論、完璧ではありませんでしたし、コントロールをし損なった声もいくつか出ましたがオペラは歌芝居という私の感覚が巧く作用してくれて歌の部分を補える芝居の緊張感を出してくれました。アリアでこんなにブラボーを頂いたのは初めてです。ゲネプロの方が歌としては良かったかもしれませんがトータル的には今日の出来の方が客席には伝わったようです。
小林さん降板の為、特撮系芝居はゲネプロまでで今回は日の目を観ませんでした。好評だっただけに残念です。その分今日はかなり熱演してしまいました。
恋人マルヴィーナ役の佐々木さん。さすが元ウィーン国立歌劇場ソリスト。前回のカプリッチォの時もさすがと思いましたが、彼女が舞台に立つと空気が変わるのです。ヨーロッパの匂いがします。これはもう、向こうでやってきた人にしか出せないオーラです。私にとって彼女と共演できることはとてもプラスになるのです。彼女に負けないように存在感を出すにはどうしたら良いかとずっと意識しながら稽古していました。まだまだ位負けしているでしょうが今回はある程度同じ土俵に立たせてもらえたかなあと思います。芸術家としてはまだまだ足元にも及びませんが次回、共演出来る時にはもう少し肩を並べられるようレヴェルアップしたいです。それには向こうで舞台に立たなきゃなあ。
今回の公演は読売、日経に批評がでるそうです。批評家先生がどのように評価するのか楽しみです。
それにしても本当に大変なオペラでした。正にテノール殺し。これが余裕で歌えるようになったら無敵です。でも再演は…少なくとも4、5年は無いでしょうね。使えないレパートリーがまた増えました(笑)。


2005/7/17

吸血鬼の呪い?  

やはり舞台には魔物が棲んでいました。主役ルートフェン卿役の小林さんが突発性音声障害で1幕終了後急遽降板し、B組の三塚さんが2幕から演じました。その為、2幕のルートフェン卿絡みの芝居が全く変わってしまいました。稽古から組ごとでの稽古でしたので三塚さんとは初めて絡みました。打っ付け本番だったのです。一番大変だったのは急遽代わった三塚さんだったと思いますが、最後まで演じられなかった小林さんの心中を察するとやりきれません。10年程前、あるコンサートでゲネプロまで歌えたのに、本番で突然声がでなくなり降板した経験が私にもありますから痛い程気持ちが解るのです。
日本のオペラ公演は複数回公演を行なえる所はごく限られていて、しかも大抵ダブルキャストですから出演するのは多くても2回。大抵は1回限りなのです。私は幸い、新国立劇場主催公演や二期会本公演など複数会公演を打てる大手団体に出演する機会が多いので恵まれている方なのです。長い稽古期間を経て本番にこぎつけても本番が1回だけ。何ともやりきれないのですが、只でさえ国や企業の助成金だのみの運営で公演回数を増やせばそれだけ赤字が増加するという悪循環が待っているのです。興行としては成り立たないジャンルです。欧米でさえ助成金無しには公演出来ないのですから。入場料収入で全てをペイ出来ないのです。オペラチケットの値段が高いと思われているのは仕方ないですがそれでも収入不足なのです。我々のギャランティーが高いと誤解される一因にもなっています入場料の金額。夢の無い話ですが我々ソリストのギャランティーの支払いは一番あと。まずはオーケストラ、合唱団、スタッフへの支払いが先になります。金額も言えるような金額では
ありません。厳密に言えば舞台に立つだけで食べていけないと言うことは完全なプロとは言えないかも知れません。いつも言うことですが我々は自らのプライドの為に舞台に立ち続けているとも言えます。自分達の存在意義を問うているのです。
何かせっかく無事に終わったのに色んなことを考えてしまいました。明日はB組公演。何が起こるかわかりませんから劇場でスタンバイです。さまざまな感想は明日以降にアップしていきたいと思います。
クリックすると元のサイズで表示します



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ