今日の最高気温は13.4℃、雨の一日でした。今日はあいにくの天気でしたが、2年前とっかりセンターに保護されたアザラシのリリースが行われました。リリース個体の情報は次の通りです。
名前:H−19(ワモンアザラシ:メス)、保護日:平成19年12月7日、保護場所:湧別町、保護状況:外傷があり体毛がはげていた、保護時の体重:12.55kg、現在の体重:28.70kg、保護時の体長:84.3cm、現在の体長:106.0cm、タグNo.:JPN188
11時20分頃にとっかりセンターの母屋から搬出され、トラックの檻に移されました。
トラックでガリンコ号ステーションに運ばれ、ガリンコ号に積み込まれました。
アザラシの視線の先にはスタッフの姿がありました。ちょっと涙・・・。このスタッフはリリース担当として乗船しました。
積み込まれた後、檻を引っかいてました。やはり不安なのでしょうか・・・。
11時45分、ガリンコ号出航。雨が降り、波も高くてかなり揺れました。到着地点まで30分とのことでしたが、沖合いまでの距離はわかりません。少なくとも5km以上は離れてると思います。
リリースポイントに到着。波で揺れる中、慎重に檻が下ろされました。スムーズに檻からリリースされたようですが、しばらく姿が見えませんでした。
どこへ行ったのだろうとみんなが探してたら、ヒョッコリ顔を出しました。オホーツクの海の感触を確かめてるようでした。そしてまた潜水。
そろそろ帰港かなと思ったころ、先ほどよりもさらに遠いところで顔を出しました。おそらく現場にいたみんながこれが見納めと思ったことでしょう。H−19はクルリと背を向けて去っていきました。無事にはるか北にいる仲間のもとへ帰れることを願いました。帰りは船の揺れがさらに大きくなり軽い船酔いになりましたが、無事帰港することができました。一件落着。
お気づきのかたもいると思いますが、今年の春にゴマフの赤ちゃんが1頭保護されました。しかし、保護後1週間ほどで亡くなってしまい、今回のリリースには参加できませんでした。
こちらは昨日紹介したブリッジ。渋滞だったようです(笑)。
<お知らせ>
オホーツク流氷科学センターに関するアンケートのお知らせです。地元紙”民友新聞”によると、流氷科学センターは道運営が撤退する可能性があり、存続の危機にあるそうです。
道庁によるアンケート調査(HP:
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sm/gkk/assess/21ankeito)は本日31日で終了する
そうですが、民友新聞では独自でアンケート調査を実施するそうです。温暖化のセンサーとして流氷減少が世界的に注目される中、流氷科学センターの存在は今後さらに貴重になってくると思います。また、流氷科学センターは紋別の重要な観光拠点のひとつでもあります。流氷に興味のあるかた、紋別に興味があるかた、紋別に郷土愛があるかたなど、流氷科学センター存続のためにアンケートにご協力していただければ幸いです。
民友新聞のアンケート(HP:
http://www.minyu.ne.jp/www/)の締め切りは6月3日(水)までとなっております。

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