朝はそれなりに目が覚めた。明け方は寒いくらい涼しかった。8時から朝食
をお願いしていたので洗面等を済ませ、まったり。
朝食を摂った後、今日の宿を取るために連絡する。
今日は、鳥海ブルーラインの途中にある国民宿舎 大平山荘に宿泊しようと
連絡するが、平日なのに満室だった。1人だから断られたのかもしれない。
そこで山形県の鶴岡市の由良海岸に近い「つるおかユースホステル」を
予約した。
その後は準備をして、YHの周りを散歩。長閑な田園風景と震災の爪跡が
残った住居、復旧途中の道路が見える…。



10時頃、準備が出来たので出発すると…
ガリガリガリ…ガシャン…やってしまった(ToT)
サイドスタンドの払い忘れで下り坂の段差に
思い切り引っ掛けて、反動で右側に倒して
しまった。奇跡的にマフラーにキズが付かなかった
がカウルにはキズが付いてしまった…。
当然のことながらプラグが被ってしまったがそれはなんとか再始動。
取り回しが重い。フロントブレーキレバーが押されて暫くブレーキを
引きずり気味だった。それは何度かレバーをいじることで解消した。
ステップはモリワキ製でこれは丈夫なので問題なしだった。クランクケース
カバーもガードを付けていたので問題なしだった。
気を取り直して出発。R17号→R8号→R460号→R290号を北上する。
途中、レーダーで取り締まりをしているところもあったが前の四輪車に
着いて走っていたので問題なし。
R113号に入り、東へ。ここら辺りから徐々にペースアップする。R287号を
北上し、県道9号に入り更に北上。特に観光も行わずひたすら走る。
R458号→R112号に入り北西へ。本来であればバイパスではなく旧道の
R112号の六十里越街道を走りたかったが時間の都合でバイパスを走る
ことに。できれば月山は観光したかった。次の機会にリベンジしたい。
道の駅「月山」で本日初のまともな休憩。しかし、ここの時点で既に17時前
である。
ここからはかなりいいペースで走行した。しかし、そのおかげかパンダと
よくすれ違う気がする…R112号→R345号に入る。おかしい、パンダとの
遭遇率が高い。道の駅からでも既に3台はすれ違っている。県道335号
からR7号に入る。海が見え始めたの速度を落とす。そろそろYH付近だからだ。目印のバス停を見つけられず通り過ぎてしまった。最寄り駅の
JR羽越本線「三瀬」駅前から電話して、行き方の詳細を伺う。駅からR7号
の間の道は普通の住宅路で非常に静かだった。装着マフラーは車検
スレスレの近接排気音量なので排気音がかなり響く。住宅路ということも
あって法定速度遵守していると交差する道路からまたしてもパンダが!
…いくらなんでもおかしい。夏の18時といえばまだかなり明るい。にも
関わらずこんな所をパンダがパトロール?…さっきかなりいいペースで
走っていたので、ひょっとして通報されたのか!?警戒しながら通り過ぎる
と私の後ろに入った…信号待ち…パンダのスピーカーから音声が!…ん!?右側通行の自転車がどうとか言ってる?対向からすれ違った
向かって左を走行していた子供の運転する自転車は確かにいたが??
言ってることがわからないので、一応振り返りはしたが降りてくる様子も
ないのでシカトする。右折するとパンダも右折。YHはすぐそこなのですぐ
に私はまた右折。パンダはそのまま直進した。
YHに着いたのでペアレントさんにここの土地はバイクに対して取り締まりが
厳しいのか、こういうことがあったんだけどと聞いてみた。すると
「いや、そんなことはないですよ。暇なんじゃないですか?○○っちゃえば
良かったんじゃないですか?」と返答があった。ペアレントさんらしからぬ
返答だった(笑)
若いペアレントさんだなと思ったので、後で聞いてみると32歳で既に8年目
になるらしい。つまり24歳からこのYHをやっていることになる。素晴らしい。
ちゃらんぽらんの私とはえらい違いだ!
近所に公衆の温泉があるのですがいかがですか?と言われたのでお願い
しますと答えた。由良海岸のほうへ行く。すると水平線には日没寸前の
夕陽が…素晴らしく美しい。公衆の温泉と聞いたので携帯電話もデジカメ
も置いてきてしまった。こんな見事な夕陽はそうそう拝めない。残念!
海辺にある温泉の後に砂浜で涼み、YHで夕食を摂る。メニューは普通なの
だが、どうも調理法が違うように見える。チャーハンのように見えるご飯
はベタついているが実際食べるとさっぱりしている。ハンバーグも通常と
は食感が異なる。実はご飯は玄米で、他のおかずも菜食とのことで、肉や
魚は一切使用していないとのことだった。自分もアレルギーがある為、
健康食に関しては大歓迎。だがご飯に関しては見た目があまり良くないと
感じたので、何か調理法で工夫が出来ればより良くなるのでは?と思う。
(決して批判ではありません)
アルコールをお願いすると、アルコールは販売していないとのことだった。
だが気を遣ってくれて、開栓はしてあるが地酒を持って来てくれた。
また他の宿泊客が自分の地酒を提供してくれたのでご相伴に与かった。
他の宿泊客には小中学生と指導する先生?の団体が居た。
言語も日本語以外に2ヶ国語くらい聞こえてくる。どういう団体なのかな?
と思ったのでちょっと訊ねてみたところ、人とのコミュニケーションや
自然を体験する団体とのこと。元々は田舎の村の子供達だが地元に高校
がないので、村の外の学校に通うことになる。そうするとほとんどの人が
友人・知人ではないのでそういったことに慣れてもらうことや外国からの
留学生も受け入れることで国際性も養っているようだ。
自然を体験するというのは良いことだと思う。都会の作られた自然よりも
ありのままの自然が本当の姿だと思う。昨晩も夜光虫の観察に行った
らしい。夜光虫といえば暗い夜の海で光るプランクトン。夜の海に直接
入らせて夜光虫を見るなんて普通の臨海学校では考えられない。
「危険」の一言で許可が出ないだろう。

涼みに外に出ると、聞きなれない鳥の鳴き声が
聞こえる。どこだ?と思って木の上を見回すと、
なんとフクロウじゃないか。生フクロウは初めて
見た!フクロウがいるじゃないですか!?と
ペアレントさんに伺うと以前フクロウの巣から雛が
落ちて、それを放置して死なせてしまうのを忍び
なく思った神社の神主が巣立ち出来るようになる
まで世話をしたらしい。しかし、そのおかげで親フクロウからは見捨て
られてしまい、そのフクロウも人間馴れしてしまい、人間が傍に居ても
逃げるどころか餌をねだっているらしい。フクロウは肉食の猛禽類なので
蛙や鼠などを食べるが、絶対数が少ないらしく自分が捕獲する分では足り
ないらしい。それで人気の多いところに来るらしい。しかしすぐ近所の
コンビニにはさすが行かないようだ。コンビニの周りには木々もないしね。
夜空を見上げると満天の星空。天の川まで見える…。
その後は同じ部屋のライダーさんが、コンビニで買ってきてくれたビールで
再度酒盛りをしてほど良い時刻に就寝しました(*^^*)

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