評価とノート取り  Topics

最近の高校生は, 以前に比べて一段とノート取り (note-taking) が下手になった。 単に時間が掛かるだけではない。 内容も只, 黒板に書かれたことだけを, 黒板に書かれた通りにしか書けなくなっている。
 その原因について, 今朝の新聞でこんなことが書かれていた。
読解力が足りなくなった原因について, 新井 (紀子) 教授はこう考える。 「親切心で先生が穴埋め式のプリントを作ると, 子供達は key word 以外の部分を読み飛ばす様になる」

シンギュラリティーにっぽん 第一部 未来からの挑戦 (13), 朝日新聞, Sun 7th July, 2019.

勿論, note-taking に時間が掛かり過ぎるから, プリントを作るという側面もあるだろう。 だが, きっとそれだけではない。
 神奈川県では 「観点別評価」 というのが行われている。 その観点の一つに 「関心・意欲・態度」 というのがある。 これが曲者だ。
 「関心・意欲・態度」 を数値的に評価するのは大変難しい。 そこで, 授業中での発言回数やら, 手を挙げる回数やらで評価を付ける。 その中で, ノート点というのもある。 プリントの提出回数などと一緒に, ノートの取り方で評価を付けるのである。
 しかし, ノートの取り方を評価するというのは難しい。 又, 客観性を担保するのも難しい。 そこで, プリントの登場である。
 プリントを配って, 穴埋め式にし, 穴埋めがちゃんとされていなかったら減点する。 何てすっきり! 客観的だし!
 確かにそうだったが, 結果として, note-taking が全く出来なくなってしまって, 大人になっても, 大学でプリントはないのかと平気で口にする始末である。

奇しくも今日は同じ朝日新聞の Globe で 「評価なんてぶっ飛ばせ!」 という特集をやっていた。 こちらは大人の方の (給与や昇進の) 話だが。
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