料理嫌いな私が、なぜ日本料理の仕事をしているかというと、やはりその様式美に萌えるんだと思います。そして一番楽しいひとときは、器だしをしているときかも…。
実践講座にあわせて、春ならではの吉野椀、乾山うつしの雲錦鉢、鵬雲斎好みの田楽箱などをウキウキしながら出しました。
吉野椀は奈良の吉野で作られることからその名がつきました。春に使われることが多いのですが、なんの絵柄かは実ははっきりしていません。謎多き器です。
焼き物は田楽箱、炊き合わせには乾山写し、和え物は佐賀でかってきた作家もの、漬物はぽったりとした志野にしてみました。
燗鍋はたくさんもっているけれども、つい一番すきな宗禅作のモールのこれが使用頻度たかしです。だいたい鉄でできているので、ほかの燗鍋はお酒の味を悪くするからです。
向付はいろいろ出して、結局染付見込筋の花形深皿にしました。すっきりとして細魚にも合うかなーと思いまして…。
お道具組の参考にしていただければ幸いです。
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